おはようございます。
さて、PER1倍台の海運株は買いなのか?今回はこの点を考えていきます。以下は海運大手3銘柄の2022年9月12日現在のPERを示したものです。
銘柄 | PER |
日本郵船(株) | 1.76倍 |
(株)商船三井 | 1.74倍 |
川崎汽船(株) | 1.09倍 |
一部のYouTubeなどで、PER1倍台の海運株は常軌を逸して割安であり、買いであると説明されていますが、正しい理解とは思えません。というより、いささか勉強不足と認識します。
海運株は典型的な景気循環株。これら銘柄は「業績悪のタイミングで買い、好業績のピークで売り」が鉄則です。その場合、業績悪のタイミングではPERは高くなり(業績が赤字なら、この場合にはPERは無限大になりますよね?)、好業績のピーク時PERは低くなるものです。
さて
業績とPERの関係だけで海運株をとらえた場合、株価のさらなる上昇のためには、業績がさらに拡大していく状況が必須です。そういうことが今後、起こるのでしょうか?私は疑問に感じています。
この点については、第37回 アドバンテストよりもエレクトロン/9月中間期権利落ち以降の海運株は下落か?(注:これはリンクです。クリックしてみてください)の後半部分で説明していますので、ご興味ある方はご覧ください。
海運コンテナ指数は既に、明確にピークアウトしています。