おはようございます。武者リサーチの武者さんが書かれた2021年11月16日付けレポートが目に留まりました。
赤線で囲った部分が重要ですが、写真に入りきらない。以下に書き出しておきますね。
岩井氏による「過度な株主重視による資本市場の機能不全」は正し
日経新聞が本日から始めた「新しい資本主義を問う」シリーズの第
岩井克人(国際基督教大学特別招聘教授)が登場し、過度な株主重
場の機能不全が問題だ、と指摘している。「日本企業はバブル崩壊
給与、設備投資が横ばいで推移してきたのに、配当金だけは4倍に
らに自社株買いによって株主還元に拍車がかかった。株式市場は企
を供給するのが本来の目的だが、実際は企業から株主に資金が流出
主の3割は海外投資家で、市場が国富を収奪する場になっている。
家の間で日本は最も買収しやすいカモとみなされている。」
岩井氏は日経「新しい資本主義を問う」シリーズのトップの登場で
経新聞は岩井氏を日本における資本主義研究の第一人者とみなし、
会のスタンダードな見方を代表していると考えているのであろう。
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岩井氏のコメントの賛否両論を武者さんは書かれているのですが。投資家の視点からは、「配当金だけは4倍に
1980年代後半のバブルのころは、配当利回りはほとんど無視されていた。まだ株券がある時代、配当の権利落ちの日を跨ぐと株券が戻ってくるのが遅れ、売却のチャンスを逃しかねないということで、配当は放棄することも多かった。機関投資家であっても。
ところが現在は違う。1例ですが、先週末のデータで計算した8316三井住友FGの配当利回りは5.49%。どなたかが書かれていたが 、 最終利益で5%超の利益率を達成できる商売はなかなかない。それが三井住友FGに投資することによって、達成できてしまうわけです。
ITによる変化ということを言えば、バブルの頃固定されていた株式売買の手数料は自由化され、劇的に下がった。投資家にとってメリットが大きい。配当利回りを受け取りながらの投資が可能になった。現実はこうだ。こちらの方を重視するべきだと思いますけどね。投資家としては。