こんにちは。週末だが…東京は雨が降り出しましたね。今回の話はちょっと、グッとくるかも。JR下関の駅員さん、責任感が強かったな・・・
門司港へと旅に③割烹居酒屋「かざぐるま」。素晴らしかった・・・魚介も、そしてご一緒した若者二人もの続きを。2020年9月半ばの話ですね。
私の今回の旅のメインイベントは、下関から東萩!山陰線観光列車「○○のはなし」に乗ることでした。JR西日本おでかけネットのHPには、以下の説明が。
「○○のはなし」のネーミングの由来。美しい絶景が続く山陰線。そこには、見て、聞いて、感じてみたい「はなし」があります。さぁ、美しい海岸線とともに、萩(は)、長門(な)、下関(し)の「はなし」を辿る旅にでかけよう!
下関を10時20分に出て東萩へ。一時間程度昼食の時間があり、日帰りならば17時39分に下関に戻る。う~む。今日はテツ三昧とな。そんな予定だったんだが・・・なんと、運休とのアナウンスが、下関の駅で!!
とりあえず下関の改札駅員の方に尋ねたところ。昨夜の雨で、山陰本線の長門市から東萩の間が不通になっている。そのためこの列車は運休を余儀なくされたと。
*下の地図で、下関・長門市・東萩、それぞれの位置関係を確認してくださいね。
以下、駅員さんと私とのやりとりを。
浜口:え?運休?本当ですか?なんてこった・・・まぁしょうがない。鈍行で長門市まで行って、そこから下関に帰ってくることにします。今から30分後に長門市行きの鈍行があるようだけれども、その場合、何時ごろ下関に帰って来れますかね?
駅員:・・・まずは事情を説明しますので、みどりの窓口まで大急ぎ、一緒に来てください。切符を見せてもらえますか?
駅員:目黒駅発券か・・・お客様は東京からわざわざ、「○○のはなし」に乗りにいらっしゃったんですね?駅弁の予約は?
浜口:駅弁?「○○のはなし」の終点、東萩で受け取るやつですね?それは昨日キャンセルしたんです。もし今日悪天候なら、景色が良く見えない中、下関から東萩、往復で8時間近くテツに乗りっぱなしはキツイと思いましてね。だから今日は下関~長門市間を、行きは「○○のはなし」、帰りは鈍行でと思っていたんです。
駅員:そうですか。駅弁は問題なしですね。この切符の払い戻しは、発券されたJR東日本の駅で行うことになります。あと門司港から長門市までの切符は門司港で買ってますので、JR西日本の下関では払い戻しができない。JR九州の駅で払い戻しをしてもらってください。申し訳ありませんが・・・
浜口:わかりました。では今から長門市まで、鈍行で向かいます。長門市からの帰り、下関到着は、何時の列車になりますか?
駅員:それが・・・現状では何時になるかわからないし、場合によっては今日帰れないかもしれません。申し訳ありませんが、長門市に行くのは中止すべきだと思います。
浜口:え?長門市から今日中に帰れないかもしれない?それはまたなんで・・・?
駅員:それが・・・山陽本線とは異なり山陰線、中でも鳥取~松江のような特急が走っている区間ではなく、下関から長門市といった超マイナー路線でこういう運休が起こると、はっきり言って、ダイヤはあってないようなものなんです。復旧は後回しになり、場合によっては明日になっても復旧しない可能性もあるんです。
せっかく東京から来ていただいたのに、本当に申し訳ございません。本当に本当に申し訳ございません・・・
まずいな・・・そう思った。この駅員さん、責任感強すぎ。憔悴しきっている。おそらくは、こう思ってるな。
この方(私)はテツで、「○○のはなし」列車に乗るためだけに、わざわざ東京からやってきた。にもかかわらず「○○」は運休、鈍行で往復することさえ叶わない。この方は2泊3日、大金を投じて飛行機で来ている。なのに期待に答えられない。こんな申し訳ないことになってしまって、どうしたらいいんだ・・と。これに気がついた私はこう言いました。
浜口:駅員さん、悪いのはJRじゃない。天気が悪いんだ。だからそんなに重く考えないでください。私にツキがないんだ。まあ長くテツをやってると、こういうこともある。北海道で猛雪、足止めを食らったこともありますしね。それよりは、はるかにいいって。
私は東京~福岡の往復はJALの「どこかにマイル」で来てるから、実はお金は払っていない。まぁせっかく、下関に来たんだから。このあたりぐるっと歩き回って、船で門司港に帰るか。あるいはこれから博多まで足を伸ばすか。今から考えます。どうかお気遣いなく。
駅員さん:そうですか。そう言っていただけると気が楽になります。このたびは本当にすいませんすいません。どうかこれから、良い旅を・・・と。
さて:
そうはいっても今の時間、昼の11時から博多に行ってもすることはないし、そもそも博多は明日行く。ここは、関門海峡を船で渡り門司港を散策する一手。今のところ雨は降っていないが、いつ雨が降り出すかわからない。その時はホテルの部屋にこもってブログ書きをしよう。そう腹を決めました。
でも結構これがね。有意義だったんですよ。ブログは一気に書けたし、門司港レトロを散策することもできた。まぁ「○○のはなし」は次の機会に。そもそも今日の山陰線、列車が動いても天気が良くないだろうから。長時間景色が良く見えない列車に缶詰になるより、よっぽど良いって。そう思いましたけどね。
長くなりました。この辺で。次号に続きます。