静岡県は掛川に出張。東海道五拾三次で有名な宿場町だが、周りの磐田、掛川、袋井などとくらべると、ここ掛川は居酒屋が多いところらしい。観光案内所で尋ね、教えてもらった居酒屋にちょこっと立ち寄ってみたが、ここがなかなか良かった。写真を。
居酒屋「掛川食番楽 遠州屋」の入り口。いい感じの佇まい。居酒屋の良し悪しは、入口を見ればあらかた分かるというのが当方の持論なんだが・・・悪くないな。
まずはお造りとビールを。左は鰹、御前崎で今日の朝上がったものと。右は桜エビの釜揚げ。産地はお約束、由比と。う〜む。どちらも旨しな。鰹はともかく、鮮度が命と。とれたての鰹、食感がモチモチとしているので「モチ鰹」と呼ばれるが、これがまさにそれと。なるほどな…桜エビの釜揚げは、少なくとも最初は醤油をつけずに、ほんのわずか添えられた生姜でいただいてと。なるほど…エビを茹でるたときにわずかに入れた塩味だけで、充分味がついてる。桜エビ独特のうまみが凝縮されていて、実に旨し。たまらんな。
手羽一本焼き。実に旨し。手羽先だけではなく網の途中の部分までついている。実はジューシーで皮はカリッと仕上がってる。うまかった。
大盛りしらすやっこ。なんと、まずはごま油だけで、しばらく食べたら少し醤油を足して召し上がれと。これが旨しな…しらす、袋井で上がったものと。
お店のカウンターの雰囲気。まだお客さんの数が少ないが、いいムード。
鰹の冷や汁。漁師料理と。宮崎ではご飯入れるが、ここでは汁だけで出すと。魚の旨味と小さいネギの食感がバランスよく飲んでるような食べてるような。やはり旨しな。
なんとカレーライスもおススメと。もともとはこのお店の従業員向けにつくったものだが対象が凝り性出るから作ることになりこれがとても甘くてメニューに乗っけたら入線になったと。そうか。だから冷や汁にご飯が入ってないんだなぁ。ここまで食べたものとの対比のせいだろうかなんとも美味しく思われた。で満腹。実に満足。掛川からの帰り。こだまに一駅だけ乗って、一旦浜松で降りる。そこでひかりに乗り換え、名古屋まで。そうすると、名古屋の到着時間を20分ぐらい短縮できる。途中の豊橋と三河安城では、「ひかり」は通過するから、こういう風に乗り換える人は結構多い。
そうなんだな。夕方の各駅停車の「こだま」は結構、乗客が多い、このように浜松で乗り換え名古屋に急ぐ人も結構いる・・・そんなことは実際、体験してみないと分かんないことだよなぁ。でもそういうのがわかるのも、名古屋に赴任しているからこそ。そしてこのダイヤの仕組みは、テツとしても一興とも言えるな。悪くない。そんなことが頭をよぎる中、名古屋別宅へ急ぐことにする。
今回訪れたこのお店は、もちろん料理もおいしいけれども、大将の魅力の部分も大きい。大将は以前漁師をしており、漁師の船に乗ったこともあるから、魚については料理人とはまた違った角度からの知識がある。そんな話を聞きながらいただく酒の肴は、味わいどころをどこにフォーカスすれば良いのかも教えてもらえた。それがとてもありがたかった。
大将とはもっとゆっくり話がしたかったけれども。30分に1度しかやってこない新幹線「こだま」の時間にあわせて帰らないといけないので。話し足りない点はちょっと残念ではあったが…機会あれば再訪したいな。そんなふうに思わせてくれたお店でした。人生、悪くないな。