浜口です。出張で盛岡に行ったおり、名物のひとつ、じゃじゃ麺を食べてきた。白龍(ぱいろん)というお店。盛岡城址公園の近く、そして岩手県庁の近くにある。このブログの最後に地図を張り付けておきますね。
白龍は、いかにも北酒場といった風情。人気店のようで、地元の客で賑わっていた。行列が出来ることも多いらしいが、当方が行った時は昼のピークを過ぎていたせいか、カウンターにすぐ座れた。厨房の奥には、「頑固一徹・麺一筋・中野製麺」と書かれた麺のケースが積み上げられている。これが印象に残った。
一徹・一筋・・・これが岩手県人のメンタリティの象徴かな?イメージされるのは、宮沢賢治・原敬・千昌夫といったあたり。あと、小沢一郎もかな。東條英機もそうか。そうそうたる面々ですね。
さて
「じゃじゃ麺ください」と当方がいうと、その注文の仕方があまりに不慣れに響いたのだろう、店員は4名ほどいたが、その中のひとり、40代と思しき感じの良い女性が、いろいろと詳しく教えてくれた。
じゃじゃ麺が出てくると、声をかけられた。
「全体をかき混ぜて、麺と味噌を良くあわせてくださいね」
「かき混ぜるとき、味噌をシャツに飛ばすことがあるので、気をつけてくださいね。お客さんは白いワイシャツですし」
「お好みで、自家製ラー油、生にんにくを添えてくださいね」
とっても親切。そして当方を、チラッ、チラッ、っと見てる。カウンター越しに。そして麺を食べ終わりそうになるとすかさず、「食べ終わったら、スープを作りますんでね」と声をかけてくれた。
周りの人は、カウンターに並んでいる生卵を自分で割って溶いて、スープだけ入れてもらってる。彼女はそれを、全部やってくれた。う~む、ずいぶんと親切だなあと思っていたら・・・
しばらくしての彼女の行動に驚いた!今度はじゃじゃ麺を持って、カウンターから出て、俺の隣に座るのであった!そしてそのじゃじゃ麺を、ゆっくりゆっくりかき混ぜだしたのである。
お店の女性がいきなり・・・当方大いにアセり、「お、お昼ですか?」とたずねると、「そうなんです」と。要はランチタイムのピークが過ぎた後の、少し遅い昼食らしい。交代で、カウンターで食べるらしい。たしかに、店はだんだんと空いてきているしな。なるほど・・・そして以下のような会話を交わした。う~む、不器用だったな・・・
女性:「今日はお仕事で?」
浜口:「ええ、まあ」
女性:「東京から?」
浜口:「ええ、まあ」
女性:「そう、遠いからお疲れでしょう?」
浜口:「ええ、まあ」
女性:「こちらは寒く感じるでしょう?」
浜口:「ええ、まあ。東京より5度くらい低いのかな」
店には40分ぐらいいたのかな。帰り間際、「今日は色々と親切にしてくれて、ありがとう」とお礼を言うと、心なしか、彼女は顔を赤らめてたようにも見えた。名残惜しそうに見えなくもなかった。
う~む、少しロマンチックな気持ちになった。ジンときた。盛岡はいいところだな。幸せのじゃじゃ麺、なんてな。
お勘定は550円だった。安い!!!超おススメだな。でも、ここまで親切にしてくれるかは、わからないよ(笑)。みなさんの心がけ次第か?
位置関係を。
この後の某証券盛岡支店での講演会も、うまくいった。達成感のある、手ごたえのある1日となった。
長い人生、たまにはこういう良い日もある。ささやかではあるが、こういう幸せな感覚を重ねて行きたい。今後の人生において。なんてな。
帰りの新幹線でビール飲みながら、しみじみそう思った。