浜口です。
ここもと、海運株が趨勢的に上昇している。「ずいぶんと上がった・・・こんな高い水準の海運株を買うことはできない」という人がいるけれども。本当にそうだろうか。
景気循環株には、地相場というものがあると思う。景気は良い時もあるし悪い時もある。その循環に先行して、多くは株価も循環する。今回は典型的な景気敏感株である、9101日本郵船の地相場を考えてみたい。
過去30年遡ってみると。特に92年から2004年にかけては4,000円から6,000円のボックス相場だったことがわかる。まあ実際には、この頃はまだ10対1の株式併合がされてなかったので、400円から600円のボックス相場だったわけだが。
こう考えると、先週末のこの銘柄の終値5,350円というのは、2012年以降安値水準に売り込まれた株価がかつての地相場のレンジに戻ってきたというだけ。常軌を逸した水準ではない。そう思うけどな。少なくとも、2007年の相場に比べるとまだまだ高くはない。
そしてこのたびは、この2007年の相場の時の利益水準を上抜いていくということだよな。そのことに伴う大相場に、海運株がなるのかならないのか。
どうなるか。