東京オリンピックが始まったな。それに伴い、ここのところ東京株式市場はお休みが続いているが、その間のNYダウは三日連続で上昇。日経平均先物も672円上がっている。休み明けが楽しみだな‥・と、さてさて。
今回は、宮古市魚菜市場、そして宮古のウニ!で紹介した、特に懐かしい「2010年以前の出張旅特集」シリーズの第三段。よしなに。2009年12月の九州は大分への出張旅、そんな中のワンシーンですね。
浜口です。先般大分出張の際、立ち寄った別府竹瓦(べっぷ たけがわら)温泉が良かった。「別府八湯(べっぷはっとう)」中の「別府温泉」における、シンボル的な存在。
現在の建物は1938年(昭和13年)に完成したもの。登録有形文化財かつ近代化産業遺産。観光客はもとより、地元民にも絶大な人気を誇る市営の共同温泉です。JR別府駅から徒歩10分ぐらいで、本格的な別府の湯に入れる。これはお勧めです。大分空港経由で帰る九州出張・旅行があったときは、空港行きリムジンバスは別府にも止まるので、少し時間が許せば立ち寄ることが可能。
建物は一見、道後温泉のようで(地元の人がそう言ってましたね)、それはそれはムード満点。でもこちらのほうが建物に手が入っておらず、古さを感じる。逆にそれが良い感じになっているともいえる。
泉質は、炭酸水素塩泉。やや黄色味を帯びた(うぐいす色とも表現されるようです)、いかにも温泉という感じのありがみのある湯が豊富に大量にかけ流し状態。別府温泉は2回目ですが、湯がすごく「重く」感じますね。入った後の心地よい疲労感とでも言うべきか、「温泉に入りました」という達成感?が凄い。結果、熟睡してしまう。これが名湯別府の存在感なんだろうな。
風呂場では、温泉の話をいろいろとしてくれる、別府の語り部のような感じの良いお爺さんと一緒でした。この人、毎日来てるんだろうな。曰く「別府はどこを掘っても温泉が出てくるほど資源に恵まれてる。地熱が凄いので、熊谷組がこれに目をつけ地熱発電プラントをつくろうとしたんだが、結局は失敗した。これがうまくいけば、別府もクリーンエネルギーで注目されたかもしれないけどな。しかし熊谷組はまったく、大分でいろんな新しいことをチャカチャカやるんだが、なかなか最後まで着地しないんだよな」という趣旨のことを、地元の言葉で話してくれましたね。
しかし別府はこれだけ温泉が出て、よく地盤沈下しないな。このことをお爺さんに尋ねると、「なしか?別府が地盤沈下しちょる話は聞いたことがなかぞ」との答えが帰ってきましたね。味わいがあるな。大分弁かな。
ちなみに大分には、九州電力 八丁原・大岳発電所という地熱発電所があるようです。ご参考まで。