ふと、思い出した。これは3年くらい前かな。新コロ禍になる前に、当方が大阪でタクシーに乗った時の話。ちょこっと紹介させてもらいますね。
運転手は70才過ぎの方。話好きな人。聞けば若いころは、トラックの運転士をしていて、東京-大阪間、トラック便でしょっちゅう、行ったり来たりしていたと。
1969年(昭和44年)、東名高速が開通する前まではいわゆる「下の道」、国道一号線をずっと運転していた。その場合、大阪を出て1日では到着できず。2日かけて東京まで行っていたと。
大阪から出発すると浜松あたりで夜になり、車中で仮眠するケースが多い。が、もう少し頑張って運転して、箱根まで行って50円払って温泉に入浴し、仮眠する。実はこれが楽しみだったと。
東名高速が出来て、そりゃあ、楽になりましたけどね。だけど、今となっては箱根の50円温泉も、懐かしい思い出ではありますねと。
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う~む。この話を聞いて、いろんなことを考えさせられた。まず、やはり「スピードアップ」は、経済にプラス効果をもたらすなと。
物流の進歩は、経済発展をもたらす。そりゃ、東京から大阪、人でもモノでも、移動に二日かかってたのが一日あるいは一晩で出来るようになれば、人の行き来・物流面で、劇的な進歩をもたらす。大阪や京都まで来ないと食べられないものも、東京で食べられるようになる。週末の単身赴任の人たちの帰省頻度も増加する。週末に東京ディズニーランドを訪ずれる関西女性も、「スピードアップ」のせいで増加する。
今日では物流に限らず、情報のスピードが凄まじいスピードでやり取りできるようになっている。うんと昔は飛脚だった。それが有線電話となり、現在に至る。
多くのビジネスマンにとって、東京~大阪は日帰りが普通になった。古き良き時代の想い出もあろうが…やっぱり、節目節目で、時代は変わるな・・・と、そして。
一般論として、物流、情報伝達、便利であるに越したことはないが・・・・あまり便利になり過ぎてもなあと。個人的には、強くそう思うんだよな。
例えば東京ー大阪、日帰りよりは一泊して美味いもん食べてゆっくり。そういうのが捨てがたいと思うな。こういう部分に限っていえば、「昔が良かった」といえなくもないよな。
取りとめがなくなりました。この辺で。