青森は八戸で講演会の後、八戸屋台村みろく横丁へ行って来ました。味わい深かったな。
ホテルで、「はちのへ横丁探訪 港町・八戸の人情ブルース」と書かれた、横丁の案内地図をもらった。このタイトルで横丁のムードがあらかた、イメージできますよね?(笑)
八戸には、名前の付けられている8つの横丁が残っており、居酒屋、飲食店などが、軒を連ねているらしい。どの横丁もどことなく、昭和の匂いが漂う。みろく横丁は三日町と六日町にまたがる立地であることから、「みろく」と呼ばれている。地元の人がほとんど。なかなか、ディープな世界が展開されてる。写真を。
みろく横丁の入り口。期待させるな。当方が行ったのは「さくら」という、女性だけで切り盛りしてる店。
ウニの刺身。ミョウバン無添加。奥深くクリーミー。ビールとよく合う。せんべい汁は薄味の鶏出汁が絶妙。みろく横丁で、一番旨いと。異議なしです(笑)。メニュー。旨そうなものばかり。さくらの女性店員さんは、お客さんから一杯ご馳走されるケースも多い。そして飲み物でなくおつまみをご馳走になった場合には、客のとなりに座って、一緒に食べる。聞けば、お店のお開きは午前二時。店員の夕食は、その後と。それまでに大抵、お腹がすいてしまう。それまでにお客さんが、おつまみをごちそうしてくれたら、女性達は座って、それを一緒にいただいて可との、お店のルールらしい。焼きとん。この女性からの、おススメ。おいしい魚は、食べ飽きてるんだろうな。
値段はとても安い。観光客が好んで注文しそうなメニュー以外は、おおむね東京の半額ぐらいか?質・量見合いで。「だから安心すて、女の子にごちそうできるんだべ?」と、向かいに座ったおじさんが。曰く、一年ぐらい、東京にいたことがあると。う~む。この人、見た目が井上陽水に似ているな。
この方。一人で飲んでいたと思っていたら、しばらくして、連れ合いの女性がやって来た。一杯。そして女性の腰に手を回し、2次会に向かっていった。うお・・・なかなかやるな。「背中まで45分」という、井上陽水の曲を思い出したけどな。
みろく横丁には、あわせて25もの屋台が軒を連ねる。複数の屋台をはしごする人もいれば、一箇所に腰を落ち着けて飲んでく人もいる。みんなそれぞれ、自分なりの飲み方をしている。若い人も、年配の人もいる。
5つある横丁あるうち、3つは昭和20年代、2つは昭和30年代に出来たらしい。地理的にも、八戸は港町。魚介の供給が豊富、一方で船乗りさんが、夜の街に繰り出していく。八戸の横丁に、歴史ありということ。テーマパークとは一線を画すな。
八戸のこの横丁、とても懐が深いな。包容力がある、そんな気がした。温かみが感じられる。好きな街だな、八戸。
最後に・・・残念な話。みろく横丁にはその後も、3年に一回程度は訪れているのだが。現在、このお店はなくなっている。それだけはお伝えしなければならない。う~む。八戸の良い想い出になってしまったな・・・