浜口です。これは備忘録入りだろな。
楽天証券チーフ・ストラテジストの窪田さんが6月6日付日経ヴェリタスでコメントをされていますね。「バリュー優位、賞味期限は1年か」と。
これはタイミングの良い寄稿文。私の考え方を代弁してくれている。より高度な分析で。そう思いました。一方的ですが…曰く:
これまで1980年代後半、あるいは20年代前半にバリュー株相場があった。両方とも資源価格が上昇、インフレが復活しモノ不足、重厚長大産業が活況となった。2021年に入ってからの相場もそうと分析されています。
まあ、そうですよね。加えて足下では、新コロ禍に伴う世界的に未曾有の金融緩和がバリュー株の追い風になっていますよね。
ただし世界的なモノ不足は長くは続かない。自動車も半導体も、いつか来た道。いずれは作りすぎの時が来る。資源価格も、いずれは価格上昇を受けた増加で供給過剰になる。したがってバリュー株相場は期間限定という見方です。
私は基本的に氏の考え方にはアグリーなんですが。問題は賞味期限が1年で終わるものかなと。もう少し長く続くのではないかと。
そして左下、ピンクのマーカー部分ですね。17年から20年まで4年間、グロース株好調・バリュー株不振が続いたため、グロース株はやや割高、バリュー株がかなり割安となったため、21年にはグロース株を売ってバリュー株を買う流れが出ています。
個人的には17年から20年まで4年間のバリュー株不振は、世界的な景気循環、特に在庫循環が下向きだったことが強く影響していると感じます。だとすると、4年間下向きだった循環・バリュー株不振は今後、3年~4年は上向きが続いてもおかしくない。そう考えますけどね。
あるいは、2022年以降はバリューとグロースが循環していくのかな。このシナリオの可能性が一番あるかな。
まぁ、バリュー株投資家としては。足下の景気敏感バリュー相場の継続。これをメインシナリオとして運用、その後のことはそれ以降考え、対応していけば良いと思いますけどね。
どうなるか。