浜口です。
秋の青森へ旅に①秋の津軽で、リンゴとイカ焼きを堪能。の続きを。2020年11月の話。
今回の旅の目玉は三つ。一つ目は青森のテツの聖地、五能線の驫木(とどろき)駅を訪れること。二つめは奥入瀬の紅葉を愛でること、三つ目は八戸の伝説の?居酒屋を訪れること。まずは一つ目を叶えにいく。
驫木(とどろき)駅はどのような駅なのか。以下、村松 拓さんの海の見える駅HPの説明を拝借します。
東京から最速でも6時間、列車は1日に5本。そんな場所に、素敵な海の見える駅がありました。青森県の驫木駅です。日本海を背景に木造の質素な駅舎だけがぽつりと佇む様は、まるで映画のワンシーン。集落からも遠いため、列車が去った後は雄大な景色を前にひとり、世界に取り残された感覚に陥りました。旅好きなら、生きている間に一度は訪れたい、そんな駅だと思います。青森駅から普通列車で約2時間半、本数は1日5本。並行バス路線(弘南バス)あり。無人駅。
さて
五能線は大好きなローカル線。区間を厳密に言えば、秋田県の東能代駅から青森県南津軽郡の川部駅までだが、私はこれまで「リゾートしらかみ」に乗って、この区間をカバーする秋田から弘前まで、延べ五回前後この線を完乗している。しかし鈍行でこの線を乗ったのは途中までで、驫木駅の存在は存じてはいたが、この駅に降り立つことは不可能だろうなと思っていた。とにかく、不便過ぎる。鈍行の本数が一日に五本しかないわけだから。
しかし旅にレンタカーを用いるようになり、この駅に降り立つことが可能になった。さらに言えば、五能線はかなりの部分、国道号線に沿って走っているから、この道を走ることで、五能線をほぼほぼ「ドライブする」ことができるなと思った。
長くなりました。そんな経緯です。2020年の11月の日本海は、天気が変わりやすい。基本、旅にはあまり良くない。それでもなんとか行ってきた。ここまで、ちょっと大上段に構え過ぎたきらいがあるので(笑)、ここからはリラックスしてシンプルに行きますね。
位置関係を。五能線に寄り添うように走っているのは国道101号線。
弘前から国道101号線を南下すると、驫木駅に着く前にひときわ目に着く駅がある。千畳敷(せんじょうじき)駅。ご覧の通りで、無人駅はもちろん、駅舎もない。ホームの入り口があるだけ。これには驚いたな‥こういうことも、「リゾートしらかみ」でこの駅を通り過ぎてしますと、気がつかないよな。
千畳敷の景色。これは何回か車窓から眺めているので、記憶があるな。
千畳敷駅を南下、3っ目に驫木駅があることがわかる。国道101号が、五能線に寄り添うように走っているさまがうかがえるな。
着いた!驫木駅!駅の中は誰かが残してくれた駅ノート以外、何もない。駅舎というより小屋だよな。もちろん無人駅。
寂しさ極まる。寂寥感が溢れる。でもこのムード、嫌いじゃないな。
駅舎から南方面、つまり深浦、不老不死温泉があるウエスパ椿山方向を望む。寂しい日本海の近いことといったら…
駅舎から北方面、つまり千畳敷や弘前方向を望む。きれいにカーブしている鉄路が美しいが・・やはり寂しさ極まる。日本海の近いことは、南方面と同じ。
要はこの駅、作りや線路の伸び方、海の近さという点からは、長崎は雲仙・大村へ旅へ⑥長崎のテツの聖地、大村線千綿(ちわた)駅に佇む。その1・駅舎編
そして
長崎は雲仙・大村へ旅へ⑦長崎のテツの聖地、大村線千綿(ちわた)駅に佇む。その2・テツ編
と共通するのだが。ムードがまるで違う。比較してみてほしい。違いをリアルに感じることができると思う。
驫木駅の時刻表を、ネットで取ってみた。五能線の鈍行とこの駅で出会いたいが・・・それを待っていたら時間が無くなり、旅が成立しなくなる。諦めよう。一旦はそう思ったが、実はそれが叶うことに。
なぜか・・・それは次回、説明しますね。