島根県の益田駅にて。左側は山陰本線益田止まりの特急スーパーまつかぜ、右側は山口線の普通列車新山口行きです。ともに電化がされてない線なので架線が存在せず、青空がきれい。
鳥取と益田を結ぶ特急スーパーまつかぜ。編成は、指定席と自由席のわずか2両!由緒正しき優等列車なのに、これは淋しいよな。
このことを益田駅の売店のおばさんに話したら、曰く「今の若者は、みんな広島に行ってしまう。なんでも揃うから」と。当方てっきり、益田の人たちはみな松江を目指すとばかり思っていたが・・・・実際、駅前のバス停からなら。広島と益田を結ぶバス便は1日6往復、隣の浜田なら16往復もあると。所要時間もそれぞれ3時間・2時間と結構短いと。確かに地図を見ると、中国地方は山陰と山陽の距離がそれほど遠くないんだな。
なるほど、距離で言えば確かに、島根の益田・浜田は、松江よりも広島のほうが近いんだな。驚いた・・・この距離感覚は東京の人間からすると、イメージできないよな。特急「サンライズ出雲」と「スーパーおき3号」。のべ15時間22分かけ、東京から島根県は益田なんだからな。東京からみた益田は、はるか遠くの山陰の印象だからな。まあテツなら、新幹線広島経由でも8時間はかかりそうだが・・・
今回つくづく感じたこと。これはこれまでの国策からなんだろが、日本の経済・ひいては鉄道整備は、太平洋側中心であること。人口の多い都市の多くは太平洋側・瀬戸内海側だし、西から鉄路で東京・大阪を目指すのであれば、「いったん瀬戸内海側に来てから新幹線でどうぞ」という構造になっていること。そして広島という都市の存在感が、関東人にはわからないほど大きいんだな。
でも逆に言えば。だからこそ山陰は、きれいな日本海、懐かしく感じられる良い意味での昭和の田舎の風景が残っているように思う。これはこれで喜ばしくもある。山陰本線が大好きなテツ、個人的には・・・