浜口です。
ここもと先進国の株式市場は、新型コロナ禍を尻目に上昇基調をたどっている。このような状況が続くと、「バブル崩壊が近いのではないか?」との見方が出てくるのはよくある話。一例だが、1月10日付で森永卓郎さんから以下のような記事が書かれていて、それがYahoo経由で喧伝されているようだな。氏の主張は、こちらのリンクを見て欲しい。
森永卓郎氏が警鐘「株価はすでに危険水域、バブル崩壊は秒読み」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d89c4d9237c078b2b9a99cb14949585c62ad52fe
結論から言えば、氏は私が考えているのとは相当に異なるシナリオ。但し180度真逆のことを書かれているわけではなく、また氏が書かれていることに対しいちいち反論するのも大人げなく、意味があるとも思えない。以上から今回は視点を変え、敢えて森永氏のシナリオに近いことが起こった場合を念頭に、今後の株式市場を考えてみたいと思う。
バブル崩壊には、対象となる象徴的な銘柄が必要。現状ではそれは、米テスラ(TSLA)が該当すると考える。この銘柄は自動車会社でありながら、IT関連銘柄の色彩が濃い成長株として有名だよな。
出所:SBI証券
チャートは米テスラ株の推移。2020年以降、1年で10倍近い値上がり。一方でバリエーションはと言えば、予想PERが836倍!しかも時価総額では業界で世界一のVWやトヨタはじめ、上位7社合計の額をあっさり抜いているらしい。う~む。どんなに将来性があっても、これはバブル銘柄だよな。こういう銘柄の存在を見ると、森永さんが「バブル崩壊だ!」と言いたくなる気持ちもわかる。
でもね。ここから、株価が2倍、予想PERも2倍の836x2=1,672倍になって、そこから暴落する可能性もあると思う。しかもその時期は来年以降かもしれない。理由は、それがバブルというものだから。
森永さんは「バブル崩壊は秒読み」と言われるが。素朴な疑問だが、バブル崩壊のタイミングがそんなに簡単にわかるものか?ならば苦労はしないが。
こういっちゃ失礼だが。バブル崩壊は秒読みだなんて警告、いつでも誰でも出せると思う。理由なんて、いくらでもこじつけられる。この方は、おそらくは投資家でないんだろな。投資家ならこんなことあっさり言うメンタリティは持ってないからな。ショートから入ってる?いやいや(笑)そういうこともないだろな。
当方?バブルを心配するよりも。その前の買いでもう一儲け二儲けしたらどうですか?その後で心配したらどうですか?まずは思うけどな。つまり、バブル崩壊は秒読みとは思っていないということ。
そうは言っても、バブル崩壊の対応は必要。それは次回、考えることにしますね。