三次駅で1時間の待ち合わせ。これから福塩線が乗り込む。これが期待以上だった。特に三次から府中まで、気動車の区間、実に感動的だったな。写真を。
驚いた!入線してきた福塩線、なんとキハ120!日本で最もローカル色の強い、三江線と同じ車両。当然1両編成。これは楽しみ。旅情、いやがうえにも、盛り上がるな。これで府中まで向かいます。
キハ120の室内。ちっこい気動車独特のムード。当方は当然、ボックスシートに陣取ります。
福塩線の最後尾から、鉄路を。秋色が残ってる。青空と映える。最高だな。気動車はゆっくりゆっくり、坂を登っていく。
驚いた…備後安田の辺りから小雪が舞ってきたなと思ったら…みるみる積もってきた。鉄路の様子も一変。こういうことがあるんだなぁ…
位置関係を。備後安田。このあたりですね。
雪はますます積もり出し、福塩線の周りの木もクリスマスツリー状態に。天気、これだけ一変するとはな。
途中、梶田で。下りの鈍行列車と待ち合わせ。向こうも寒々としてるな。
備後三川~河佐間の長いトンネル。どうやらここが、ミニ分水嶺らしい。トンネルを越えたら、天気は一変。山陽の天気の良さが待っていた。川の流れが早い。分水嶺、越えたばかりだからな。
とても穏やかな景色。芦田川とその周りの山。そして青空。きれいだよなぁ。のどか。こういう景色、好きなんだよな。
キハ120は府中まで。そこから福山までは電化されているので、別の車両に。駅間が非常に短くなる。で、福山駅に到着。
福塩線も、芸備線に負けず劣らず、素晴らしかった。分水嶺を越えるような越えないような、そんなところを走る。結構急な坂を登ったり下がったり。そんな中で天候は劇的に変わる。
これは楽しめるな。芸備線と福塩線のテツの旅、今度は福山から広島に向かうコースで乗ってみたい。おそらくは違った感覚、ワクワク感があると思う。
それにしても、「雪とテツ」は合うな。テツに乗っていれば、どんなに寒い中でもツラくない。楽しくワクワクさせてくれ、目的に連れて行ってくれる。それが今回のように、雪の後の晴れの景色だと、なおさら嬉しい。
福山に着いてからは、新幹線で大阪に。スピード感・旅情ともあまりに対照的。同じテツとはまるで思えないが・・・それもまた良し。車内販売の女性から缶ビールなど購入し、ごキュッといただきながら、今回の旅、じゃなくて出張を振り返る。
これまで日本全国、いろんな所を巡ってきたが…乗るべき列車、乗るべきコース、まだまだ残されているな。季節によっても車窓、異なるしな。しみじみそう感じた。人生悪くないって。