秋の島根に三泊、出張で行ってきました。出張とはいえ、今回はかなり自由になる時間があった。実に味わい深い旅になったな。。。とまあ、仕事だけどな。写真で紹介します。まずは初日を。松江駅にて。偉大なるローカル線、山陰本線は米子行きの普通列車。まっ黄色、しかも気動車ではなく電車なので驚いたが。この区間は電化されてるんだよな。これに乗って、安来に向かう。ここは安来節、どじょうすくい踊りで有名だよな。
お昼は駅弁にした。紅ずわい蟹の鮨。美味しだったが、酢飯のお酢が少しきつめだったな。
松江と安来の位置関係を。島根県だが、鳥取県との県境近く。米子に近いよな。安来駅にて。レンタサイクルを借りてみた。これで2時間ぐらい、中海から町中まで、ふ~らふらと巡りることに。ここは日本海ではない。宍道湖のとなり、中海。汽水の富栄養湖だそうな。かつてはここを干拓し農地を造成、その干拓地農業用水確保を目的に中海を淡水化する計画があった。とんでもない話だって。当然中止になった。そんなことしなくても、島根にはいくらでも農地はあるって。
高台から、中海と十神山を望む。う~む、きれいな景色。気持ちよか。今日の島根は少し寒く、風も強いが・・快適だな。自転車っていいな。安来での講演会が終了。山陰本線で松江に戻る。今日の宿は松江しんじ湖温泉、ホテル一畑。夕食の期待が高まる。かに会席。とてもおいしかったが・・・ちょこっとケチが。
「御品書」を見ると、山陰松葉蟹と・・・え?本当に松葉蟹会席なら、3万円以上するでしょう?と思い男性店員さんに尋ねたら、「山陰の松葉蟹です。で、ずわい蟹と松葉蟹の違いは・・・」と、うんちくも含め説明を。ほんとか?この蟹、確かにおいしいが、漁獲地近くの旬の蟹の味はこんなもんじゃないはず?と感ぜられ、あらためて他の女性店員さんに尋ねたら「ロシア産ですよ」と。
やはりな。なんで男性店員さんは松葉蟹と言ったんだろな?不信感のみ残る。最初からずわい蟹として出してくれれば良かったのにな。なんとなく釈然としない当方、食後に散歩がてらビールを買いに近くのスーパーへ。とそこにはなんと、本物のボイル松葉ガニ、鳥取(境)産が!!境って境港だよな?980円?さらに2割引・・なんでそんなに安いの?スーパーの店員さんに尋ねてみたら、曰く。
「いかにも、これは正真正銘の松葉蟹。安い理由は右のはさみがないから。味?これはカニヒルがついてる上物なので、それはそれは旨いですよ。鉄板ですけん。」と。
当方、早速これを買い求めホテルの部屋でいただいた。さあどうか。。。う~む。さすがに産地で食べる旬の蟹は違うな。とにかくこの松葉蟹、味が濃厚。足の身はみっちりと入っていて、ミソはもうあふれんばかり。う~む、充実感。こんなに旨い蟹、今まで食べたことないって!本日2匹目なのに(昼の駅弁も含めれば3匹目だが)、まったく飽きない。モヒモヒとひたすらおいしくいただきました。ビールに実によく合う。人生、悪くないって。
翌々日、歩いてJR松江駅へ行く途中。松江中央水産物地方卸売市場の前を通りかかると、生きた松葉蟹が。
こちらはズワイガニ。ロシア産のはオオズワイガニ。品種が微妙に違うらしい。こちらのほうが、足が少し長いそうな。
当方、市場の人に「松葉蟹、高いんでしょ?」と尋ねると、「今はそれほどでもないですけん、お歳暮の季節になると跳ね上がりますな」と。なるほどな、需給関係が重要なんだ。株式市場と同じ。蟹も株価も季節性があると・・・なるほど、納得だな。