名古屋から大阪で宴を。翌日に名張へ旅へ①赤目温泉・山水園の続きを。2017年12月の話をしますね。
浜口です。今日は朝食を食べた後に、宿の近くにある赤目四十八滝を巡ることにします。その前に、朝風呂をいただくことに。
【甘露の湯】という名の内風呂。檜でできた大きな湯舟。周りが寒いせいか、モクモクで回りが良く見えないが…いい湯だったな。温まる。
朝食の一部。左から、湯豆腐、山水園特製の具沢山味噌汁・卵焼き・焼き魚(あまご)。夕食と同様、クオリティーが高い。作り置き感がまるでない。旨しだったな。
食事の後、喫茶コーナーでコーヒーをいただきながら聞いてみた。当方より少し若いと思しき、凛とした女性。宿の経営に近い方だろな。「夕食も朝食も本当においしかったんです。なんでだろうなぁ」と。そしたら曰く。
「それは・・ほとんどすべての食材が手作りだからだと思います。例えばホテルの朝食、ビュフェである程度おいしいものを出すことは、実はそんなに難しいことではないんです。物流が発達してきたこの時代、そこそこのレベルの料理を仕入れて並べればいいだけの話ですから。ところがこの宿は料理長が厳しい。出来合いのものを買ってくる事はしない。当館が出す食事は、ほとんど全部手作りかつ出来立てなので、やはりそこのところがおいしさの違いだと思うんです。でも皆さんに喜んでもらえる分私たちは大変なんですけどね…」と、笑って説明してくれたのが印象に残ったな。
さてこれから、車で送迎してもらい、 宿から3キロほど離れたところにある赤目四十八滝へ。Wikiによれば、赤目四十八滝は近畿地方中部、三重県から奈良県にまたがる山間部にある室生赤目青山国定公園に位置する。
赤目四十八滝は日本の滝100選に選ばれている。およそ4キロにわたって続く、滝川に沿ってある鬱蒼とした遊歩道を歩きながら、48の滝が見ることができるらしい。滝は大きいものから小さいものまでいろいろある。今回訪れることができたのはその中でほんの1部だが、それぞれがとてもきれいだった。
不動滝。きれいだよな。
千手滝。滝川の水が澄んでいることがよくわかるな。
布曳滝。 四十八滝の中でも中心的存在だが、12月のこの時期は水量が少なめなのかな。女性的なイメージ。これが3月以降の雪解けの時期は、ものすごい水量になるらしいな。
順番が前後するが…赤目四十八滝の入り口に、特別天然記念物オオサンショウウオの水槽が。この川に野生しているらしい。初めてオオサンショウウオを見たけど、これは大物。全長50センチメートル位ある。迫力あるが…意外に愛嬌がある顔してるんだな。世界最大の両生類らしいな。
旅が終わる。赤目四十八滝からバスに乗って、近鉄大阪線の赤目口駅まで。そこから鈍行で一駅乗って名張まで。そして近鉄特急に乗って名古屋まで。
今回訪れた12月は、ここの旅行シーズンではない。かなり寒かったし滝の水量も少なかった。でもシーズンオフ故人の数もまた少なくて、その分、ゆっくりすることができたと思う。ここは季節の違う時期に再訪してみたいな。これまでにも書いたように食事と温泉が満足の素敵な宿。
この宿山水園も赤目四十八滝も、東京はもちろん、大阪でも名古屋でも知っている人は少ないだろうな。なかなかに穴場だと思う。温泉と美味しい食事とマイナスイオンの滝を巡る。人生、悪くないって。