浜口です。これは備忘録入りかな。
このレポートは、みずほ証券のチーフ株式ストラテジストの菊地さんが、「社会的引きこもり」などの著書がある斎藤環筑波大学教授(精神科医)のセミナーに参加した、その内容の要約のようです。
興味深く思ったし、感銘を受けました。その通りだろなと思いましたね。以下に要点を列記します。一部、私が加筆してます。
・コロナ・ピュータリズムと呼ばれるような「自粛警察」が出現して、暴走している。
・自粛と言う医学的要請が、いつの間にか倫理的な規範にすり変わった。自粛に従わない者への道義的批判は「正義の暴走」である。
・コロナ感染者が謝罪するのは日本的文化の反映?
・日常的な挨拶は(欧米ではキスやハグを含む)や対話ですらも、「体液の交換」であることが判明した。「親密さ」は、体液の交換として再定義された。
・オンライン上での親密さには限界がある。親密な関係は身体的に寄り添い、声や表情を交換することなくしては構築が難しいからだ。
・「社会的距離」と言う流行語は、「親密さの禁欲」として拡散しつつある。「三密」は、親密さを醸成する上で欠くべからざる要素だった。
・人間と社会の維持には「三密」、すなわち臨場性が必要だ。欲望は他者の欲望である。他者がいないと欲望は存在し得ない。長期的引きこもりは、欲望の衰弱につながる。
・最後に:(我々は)オンラインとオフラインをハイブリット的に組み合わせ、柔軟に運用する方向性を模索すべきだろう・・・と締めくくられています。