7年ぶりかな。ANAクラウンプラザ米子に到着。以前泊まった時は米子全日空ホテルだった。ホテルの細かい部分は改良されてはいるが、全体のムードはほぼ変わらない。岡山とか富山とか、ANAクラウンプラザに改装されたかつての全日空ホテルはいくつかあるけれども、その中でもこの米子は、追加費用を最小限に抑えたかったのかな。そんなホテル側の希望が見え隠れるように思えた。
さて夕餉。このホテルのコンシェルジュの女性が親切だった。当方、「まだギリギリ、ベニズワイガニの季節ですよね。食べることができる居酒屋を教えてもらえますか?」と尋ねたら、「この日の朝ベニズワイガニを仕入れている店があるかどうか、あるようなら予約を入れますね。しばらくお待ち下さい」と。
4か所ほど聞いてもらったが、すでに予約でいっぱいか、この日のベニズワイガニは売り切れというお店ばかり。それでは、と。私が先日個人的に行ったお店がとてもおいしかったので、そこはいかがですか?と。鯖しゃぶがメインの、まだ新しいお店なんですがと。鯖しゃぶ・・・良さそうだな。そこに予約を入れてもらいました。
ここがそのお店。美酒佳肴 ゆらく。さてさて、どうか。
まずはお造りの盛り合わせ。日本海らしく、白身魚とイカのオンパレード。さすがに美味し。ビールとよく合うな。
たらの白子ポン酢。少しあぶってある。実に濃厚でクリーミー。
秋鯛と京黒しめじの土瓶蒸し。しめじの香りが出汁に強烈に乗り移ってる。これは美味い。土瓶蒸し、松茸でなくても十分、秋の味覚が楽しめるんだな。
この店の目玉。境港で上がった生の真鯖を、しゃぶしゃぶでいただく。細く切った玉ねぎがたくさん入った、オニオンスープのようなかつお出汁で、しゃぶしゃぶと。う〜む。こりゃたまらん美味さ!鯖と玉ねぎ、とっても良く合うんだな。
これでおななかはいっぱい。しゃぶしゃぶの汁を使って、雑炊やお蕎麦もできますがと言われたが、いやいや、もうお腹がいっぱい、これ以上はちょっとと遠慮した。
しゃぶしゃぶの汁を少しすくっていただいてみると、かつお出汁に鯖の香りが強く出ていて、鯖が存在感を主張しているようだった。う~む。あんまり美味しいので、汁を何杯かいただいたら、汁の温度が低くなるごと、鯖の風味が強くなっていた。
会計も良心的。これで瓶ビール一本で5,000円。鯖しゃぶは1,380円だが、メニューに小さな文字で、二人前からのご注文になりますとあった。注文してみたらまあ二人前かなと思い、会計の内訳を見たら、一人前の料金だけだった。良心的だよな。
最高でした。気分よくふらふらとホテルまで歩く。途中、コンビニで赤ワインを一本、購入して。悪くないな。
朝が来た。ビュフェの朝食を。いろいろいただいたが・・・メインはこれかな。オムレツとのどぐろ。両方とも、注文してから作ってもらう。できたてで、美味しでした。そういえば今回の旅でのどぐろ食べたの、これが初めてだな。
チェックアウトの時間が来た。幸い、昨日のコンシェルジュの方もいらっしゃったのでお礼を申し上げると、「そうでしたか。お口にあって何よりです」との言葉をいただいた。控えめな、いい感じの女性だったな。
米子駅にて。またも京成電鉄の車両に似た鈍行の気動車1両、倉吉行きが。これに乗って終点まで。
倉吉に到着。ホームには鳥取行きのキハ47鈍行と、左側には特急「スーパーはくと」が止まっていた。さすがに気動車王国らしい最後。ここからリムジンバスに乗って鳥取空港へ。そこから羽田に向かいます。
今回の旅を振り返る
南紀白浜から始まり、大阪経由で鳥取・米子・安来へ。紀伊半島の最南端近くから日本海まで縦断、そしてさらに西に向ったんだだから、結構スケールが大きい旅だった。4泊5日といえば、普通の香港旅行でも3泊4日だから、まあモノ好きというかヒマ人というか(笑)でもおかげで、様々な嬉しい楽しい懐かしい経験が出来て、本当に良かった。
当分旅はいいかな・・という気分に2日ぐらいはなるのだろうが、そのうちまた、「次はどこへ?」という気持ちになるし、そもそも仕事で出張旅に行くことになるから、やはりいつの間にかまた、東西南北、出張や旅に出ることになるのだと思う。それが過去11年の概ね日常だったしな。それより正直、ブログの更新が大変。う~む。ブログ更新が旅に間に合わない。記憶が薄れないうちにブログ、書いておかないと・・・と、それもまあ、嬉しい悲鳴。このまま、こんな人生、当分過ごせると良いな。
人生、悪くないって。月並みだが、そんな気持ちになりました。そんな次第です。