浜口です。
ここ2日位は、どう見てもバリュー株優位の相場になっている。厳密にはバリュー株相場と言うより、リターン・リバーサルの相場ですよね。その影響で、グロース株は総じてさえない。
長期的には、2極化相場のような。利益成長が期待できるグロース株相場を見込む。しかしバリュー株が常軌を逸して売り込まれた中、コロナ禍が最悪期を出しそうな状況がきっかけとなり、これまで「悪役視」されてきた銘柄が一時的に、相応の価格に復活する可能性が高まっている。要は以下のような考え方ですね。
・赤字見通しの日本製鉄の株価が冴えないのはわかる。しかし従来の額面換算で80円と言うのは、売り方が悪乗りし過ぎ。まあドタ感、従来換算で150円ぐらいでいいんじゃなね?
バリュー株のパフォーマンスが良い時には、短期資金はグロース銘柄から流出するから、業績云々に関係なく、ファンダメンタルズに関係なく、グロース株が下落する可能性は十分ある。この点注意が必要。
理由?株式市場とはそういうもんだから。それ以上でも以下でもない。
大和証券の木内さんのレポート。「バリュー株高はPBR1倍回復特有で(その期間は)2カ月間も」。()内は当方が付け足しました。まあ違和感ないところだな。
但しそうはいっても。5Gなど、グロース株固有の好材料が出た場合には、オセロが大逆転するが如く、バリュー株は突然終わり、グロース株中心の二極化相場に戻る可能性は十二分にある。その点は念頭に置いておきたい。市場とはそういうもんですからね。