浜口です。
本日の日経ヴェリタスでコンサルティング会社インフィニティーの岩崎日出俊さんが、「投資家ケインズに学ぶ極意」と言う寄稿をされていますね。この寄稿文から一部、参考にさせていただきます。黄色のマーカーで塗った部分をご覧ください。
以下に要点を。
・ケインズは1918年に第一次大戦が終わると、彼は英ポンドを米ドルに対してショートし、同時にポンドをドイツ・マルクやフランス・フラン、イタリア・リラに対してロングした。そしてこの手法で大儲けをした。要は米ドルに対してドイツ・マルクやフランス・フラン、イタリア・リラをショートして大儲けしたというわけですね。
・一方でケインズはまた、投資家として活動した31年間で、3度にわたって破産しかけた。
・1930年代に入ると彼は割安株を積極的に拾い、一転して成功を収めるようになる。1930年から1936年までの間に、彼は自分の純資産が23倍に拡大させた。この1936年が彼の投資家としてのピークとなった。純資産は50万ポンド以上、現在の貨幣価値にすると60億円ほどに達したと言う。
・彼は現在のお金にして35億円ほどを残し、1946年に他界した。
ケインズの「雇用、利子、および貨幣の一般理論」をサクッと理解する法で説明した池上彰さんの説明と一部少し異なる部分もありますが(池上氏は英ポンド売りで大儲けしたと言っているが、岩崎氏はそれ以上に、割安株投資で大儲けしたと)、まあケインズが投資家として成功したのは事実なようです。
一方で、ケインズは3度相場で破産したと言いますから、レバレッジをかなりかけていたんでしょうね。当方が師と仰ぐ故林輝太郎先生も確か2回もしくは3回破産されていますから、相場師的に張ると、どうしてもこういう事態を迎えてしまうということなんでしょうね。
まあ・・・レバレッジをかけ過ぎないということも含め、ケインズに学びたいと思いますね。