しばらくは自宅待機状態が続くが・・・そろそろ、5月6日、重要事態宣言終了を視野に、旅の準備を始めようかな。飛行機決めたり宿を選んだりね。こんな準備も、これはこれで楽しいんだよな。
さてさて、今回紹介する錦帯橋温泉・岩国国際観光ホテル。ここは思い出に残ってる。錦帯橋、それほどの観光資源に恵まれてるわけじゃない。食事も地のもの、それほどのものがあるわけではない。でも・・沁みた。昭和の時代のホテルそのままだけど。ホスピタリティに満ち溢れてた。出来る範囲、身の丈+α、でも、こころを込めてのサービス。そんな姿勢がうかがえた。当方、こういうおもてなしに弱いのかもな。再訪したいな。このホテル。
山口は徳山・岩国に出張①徳山から岩国・錦帯橋への続きを。2014年9月の話ですね。
浜口です。今日は錦帯橋のすぐ側にある、錦帯橋温泉・岩国国際観光ホテルに泊まる。ここは良かった。期待を上回る。写真を。
ホテルの部屋。ちょっと狭めのツインのシングルユースだが…部屋にホテルチェーンのムードはなく、日本の昔ながらの観光ホテルがツインの部屋をこしらえましたと、そんな素朴な感じ。これはこれで、なかなかよかった。
このホテルには温泉が引かれていて、露天風呂もある。柔らかいお湯でなかなか良かった。さてさてこれから、夕食へ向かうことにするな。
ホテルの中、「料亭・桜茶屋」というところで、懐石料理をいただく。まずは前菜。じゃがいも、メークイーンの釜焼き。小ぶりな海老も乗っていて、実に旨しだった。
お造り。鯛、ハマチ、イカ。珍しい素材ではないが、質感は高く、実にうまし。
これはちょっと驚き。のどぐろの唐揚げ。抹茶の塩でいただけと。珍しいよなぁ…のどぐろを唐揚げで食べるのは初めてだが、美味だった。のどぐろ、どんな調理法でも、すべて旨し。ネガティブな要素が全く見当たらない魚であることを、再認識した次第。
冬瓜の含め煮。上に乗っているのはうなぎ。う〜む。That’s和食…文句なしに、旨し。
これ以外にも〆サンマと岩国レンコンなど、他に何品か。このあたりまでは、アテ的な食べ物。少しずつ出てくる。ビールをいただきながら食べるのに、ピッタリだったな。
左は、岩国寿司。この地の保存食だそうな。鯖や鯵などの魚の身をほぐして混ぜ込んだ酢飯に、椎茸、レンコン、錦糸卵などを載せて、上から圧縮して作り上げる。独特の大きな押し枠を使って、寿司職人が白足袋を履いて寿司の上に乗って、ご飯を足踏みして、「押して」作るらしい。一度に5から6升、約150人分を六段に重ねて作ると。右側の汁物は、「大平」と呼ばれる、岩国で食べられている筑前煮と。両方とも、旨しだったな。
翌朝。錦帯橋のあたりを散歩。天気は今一つだが・・・錦帯橋が水面に映っていて、上下対称に見える。面白い写真が撮れたもんだ。なんだか、長崎のめがね橋をイメージさせるな。
ホテルの朝食。右側の豆乳鍋が、ぷるんぷるんとしてて、実に実に旨しだった。これは嬉しいサプライズ。と、何故かヤクルトがついていた。聞けばこの地域は、ヤクルトをよく飲むお土地柄らしい。理由はよくわからなかったが…
大阪への帰路につく。新岩国からこだまで。博多発岡山行き。岡山が終点のこだまがあるとは、知らなかったな。で、岡山から新大阪までは、のぞみで。
しかし山陽新幹線は、トンネルが多過ぎだな。まず新大阪から新神戸までは、ほとんどトンネル。そこから先は、福山あたりまでは車窓が楽しめるが、福山から徳山にかけては、ほとんどトンネル。地下鉄状態。車窓は絶望的。
この区間は可能な限り、在来線の山陽本線を利用したい。せっかくゆるりゆるりと進むこだまに乗っても、トンネルばかりだと、時間がかかるデメリットばかり感じてしまうよな。ご参考まで。
さて
岩国国際観光ホテルは、ムード、食事とも、なかなか良かった。ここはもう一度泊まってみたいな。そのときにはワングレード上の食事、頼もうかな。そんな気分にさせられましたね。
典型的な、昭和の時代の観光旅館。そんな良さがよ~く残ってる。これでいいと思う。改装すべきところはきちんと改装されており、古さは感じられない。おススメです。
食事は同じ和食でも、例えば出雲・鳥取に旅行③鳥取の宿「観水庭こぜにや」に感動・・・とはある意味、対照的。こちらはズワイガニ、ノドグロ、地元産のエビと、素材で圧倒する。もちろん、味付けも素晴らしいが。
一方でこの宿の食事は、それほどの「地のもの」名産がない岩国という地域において、少しずつ、丁寧に丁寧に作って、出してくれるイメージ。素材は控えめだが、丁寧に料理を作る姿勢に、好感が持てる。というか、どこか一生懸命で、可愛げすら感じられた。
この宿を発掘出来たのは、今回の大きな収穫。来てよかった。しみじみ、そんな気持ちになったな。人生悪くないって。