浜口です。
秋の青森・八戸・宮古と旅へ ④八戸市営魚菜小売市場から宮古への続きを。2018年9月の旅です。
旅の3日目。昨日までは2日とも晴れに恵まれたが、この日は全くだめだ。雨・雨・雨。まるで観光する気になれない。
まぁそれでも構わない。講演会仕事含め、当方が宮古に行くのはこれで5回目。宮古の観光名所である浄土ヶ浜にはそのうち2回、晴れの日に行っている。今回宮古に立ち寄るのは、久しぶりに浄土ヶ浜旅館を訪れること。ここは当方が知る限り、ホスピタリティーNo.1の宿。3度目の宿泊。う〜む。目頭が熱くなるな。
JR宮古駅に到着。ここもWi-Fiが使えるようになったんだな。チェックインまで少し時間がある。今回の旅のまとめをここでしながら、送迎を待つことにしよう。
宿に到着。部屋に通してもらう。変わらず、いい感じ。
夕食の前。ワインを少し部屋飲みしながら、ブログを執筆。「ワイングラスを」と頼むと、ボルドーグラスを出してくれるのが嬉しい。
夕食。2年前、そして6年前に訪れた時を思い出す。今日も文句なしに旨し。前回と同じ感想。とにかく、「つくりおき」していないからだろうな。刺身も焼き物も煮物も、味が際立っている。
あと下の写真、これが今回の目玉かな。あんかけウニ飯。雲丹炊き込みご飯おにぎりに雲丹餡をかけ生雲丹を添えた、ウニ尽くしの逸品。う〜む。なんとも旨し。おにぎりと餡のバランスが絶妙で、おにぎりが口の中でほろっとなる瞬間、ウニの風味が口いっぱいに広がる。
加えて左上にちょこっと見える海藻スープもいい感じ。めかぶ、岩のり、そして三陸の高級海藻であるまつもが入っていると。ほのかに海の香りが感じられ、これがあんかけウニ飯とよく合う。美味しだったな。1時間かけての夕食。この上なく満足。
夕食を終えて戻ってきたら。このホテルならではのおもてなし。右のポットには冷たい水がたっぷりと入っている。「ワインのチェイサーにどうぞ」と言わんばかり。こういう気遣い、おもてなしがあるから参ってしまうんだよな。
朝が来た。朝食前に腹ごなしの散歩。今日も天気は良くないな…と、散歩中に岩手県海上警察の方・漁業協同組合の方たちの話を聞く機会が。下の写真の高い堤防。これは東日本大震災後にできたんでしょうねと尋ねたら。
違う。この堤防は前からあった。震災の時はこれを乗り越えて津波が来てしまった。そんなものが来るとは・・・それほどにあの時の津波は想定外だった。近くにある岩手銀行宮古支店では、天井まで津波の水が届いた・・・
それ以外にも、類する話、震災に関する話を様々に聞かせてもらった。やはり・・・大変だったんだな。
朝食。やはり旨し。2年前とほぼほぼ同じ内容かな。文句なしに旨し。
当方、若女将さんに尋ねた。夕食を食べてる人が少ないな。今日は平日だから、空いてるのかな?曰く。
「今日も満室ですよ。でもね。この宿は平日はビジネスで宿泊する人が多くて、素泊まりか朝食だけの人ばかりなんです。昨日浜口さんが夕食を食べ終えた、その時間以降にチェックインする人も多いんですよ」と。そうなんだ・・・でもこの宿泊まるのに、2食付きにしないというのは、あまりにももったいないなぁ・・・皆さん多忙なのも知れないが、本音ベースで、そう思った。
浄土ヶ浜旅館、今回も快適に過ごさせてもらった。おススメだが。ただ・・やや残念だったのは、件の若女将さんと話が出来たのがチェックインと夕食の時、少しだけだったこと。まあ恐ろしく多忙な方だし、震災前は5部屋の宿が立て替えたは10部屋近くとなり、スタッフの数も増えてるからな。如何ともしがたいのだと思う。
さて・・・3泊4日の旅が終わる。帰路に着こう。