浜口です。
OECDが日米欧の経済見通しを発表してます。本件を日経記事では、世界景気は2009年半ばまでは後退、その後底打ちと説明していたと思いますが、OECDのHPでは、「2009年末まで金融の逆風は続き、その後徐々に正常化していくという想定である」と説明されてます。
でもねえ。最近、昨今の経済危機を「百年に一度」と形容する人が多いように思うんですが、これ、疑問に思いますね。これって、世界大恐慌との比較ですよね?
さまざまな点が違うって。景気後退の期間も然り。
世界大恐慌は1929~1933、ということは、5年間景気後退が続いたということになるんでしょう?翻ってこのたびについては、世界が景気後退に陥ったのは2008年7-9月もしくは4-6月でしょうから、今回のOECD見通しによれば景気後退期間は1年半程度。比較にならないと思うが、いかがでしょうね??
まあ「百年に一度」は、メインシナリオではなく、リスクシナリオという意味で言ってるんでしょうけどね。あまり「警告」ばかりでもね。「百年に一度」と言えばいいってわけじゃあ、ないって。