仕事で高知から松山へ移動。これが予想以上に足が不便。鉄路だと土讃線、多度津経由で4時間。予土線経由だとなんと、待ち合わせ時間込み5時間54分!うち予土線のみの乗車時間は、1時間58分だが。バスだと、JR四国の「なんごくエクスプレス」で2時間半。これが最速。
三択だが、当方迷わず、予土線経由で。人生最初で最後の、予土線完乗のチャンスかもしれないしね。さてまずは、この線に関しwikiの説明を。
予土線(よどせん)は、高知県高岡郡四万十町の若井駅から愛媛県宇和島市の北宇和島駅に至るJR四国の鉄道路線。愛媛県と高知県を結ぶ唯一の鉄道路線で、土佐くろしお鉄道中村線と予讃線を結んでいる。高知県内では四万十川の上流部に沿って走る路線であることから、「しまんとグリーンライン」の愛称が与えられている。
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予土線の位置関係を。高知から南西へしばらく行くと若井駅が。予土線はここを起点に西へ、宇和島方面へ向かうわけですね。
伊予と土佐を結ぶことから名づけられた予土線は、右へ左へと大きく曲がりながら流れる四万十川に寄り添い、のんびりのんびりと走る。川は蛇行しているので、鉄橋が何度も川を横切る。そんな風景の繰り返しが、家地川ー真土の45.5kmに渡って展開される。この区間を一両の気動車が、ゆっくりゆっくりと進んでいく。
つまり予土線に乗れば、四万十川の中上流部分を中心に1時間と少しかけて、きれいな南四国の山合い車窓を堪能できるわけなんですよ。う~む。実にいいでしょう?(笑)
川に沿って鉄道を走らせると、その箇所はトンネルを掘らなくてすむ。だから山岳地帯を通る鉄道は、川に沿って線路が敷かれるケースが多い。特に明治から大正にかけて敷設された鉄道は、長大トンネルの建設を避けるため、川によって作られた谷をさかのぼり、トンネルを極力短くするルートが選ばれる傾向が顕著だった。これだと、風光明媚な鉄路ができるというわけですね。その対極が新幹線だよな。
写真は車窓から見える四万十川。さすがにきれい。有名な沈下橋も見える。この区間の四万十川を愛でるには、やはり予土線が正解だろうな。車だと、運転してる人からは良く見えないだろうからな。予土線、絶景区間に敷設されたものですよね。
ここは昨日のブラ・タモリで時間をかけ、説明していたところですね。なぜ四万十川が左に蛇行しているのか。本来は下流たる右に流れ、太平洋に注ぐのが自然なのに。右側には山がそびえたち川が流れることが出来ないため、四万十川はやむなく(?)左に大きく蛇行、その結果、全長196kmの大河に成長したと説明されていましたね。
高知駅で、駅員に「予土線の遅延の可能性は?」とたずねると、「いかんせん時速30 kmちょっとでノロノロ進む線なので、逆にそれ以上遅れることは実際、あまりない。強風・豪雨のときは運休もあるが、今日明日ならその可能性は低いでしょう。遅れるとしたら、鹿などの野生動物と接触事故があったときぐらいでしょうなあ」との話。
そういうもんですかね。まあ・・あくまで、のどかな線だな・・・最高です、予土線。