このホテルには、夕食の用意がない。その代わり、魚が旨くて安いお店を紹介してくれる。当方もそれに従い、この宿が教えてくれたお店、居酒屋「大漁」に行ってみた。お店は質素、いかにも地元の居酒屋。とても良かったな。写真を。
お造り。ビンチョウマグロと赤イカ・紋甲イカ。切り身が大きい・・わさび醤油か柚子胡椒でと。ビンチョウマグロは地のもの、はえ縄漁法で釣ったものと。もちろん、冷凍していない生マグロ。しみじみ旨し。奥にあるのはマグロの胃袋、生姜醤油でと。ともに旨しだった。ビールとよく合う。。
サザエの壺焼き。この居酒屋の大将が昼間、近場の海で、自分で潜って採ってきたと。身が大きいでしょう?と。確かに…とっても濃厚な味わい。食べでがあって、当方はこの段階で結構満腹に。う〜む。サザエで満腹とは、贅沢だよな…
生しらすの天ぷら。薄~く塩味を付けてあるので、そのままいただけと。なるほどな…茹でていない生しらすを使ってるせいか。外はカラッと揚がっているが、中は意外なほどにしっとり・ねっとりとした味わい。う~む。これは茹でしらすとはまるで違う。実に旨し。
目張りおにぎり!味噌汁はなんとも上品な、魚ダシの白味噌。ゆずごしょう風味がほんのり。たまらんな…
お店の大将曰く。実は夏の紀伊勝浦は、魚の種類があまりない。夏は水温が高くなってくるので、魚の「食い」が悪くなってくる。だから釣れる魚の種類が限られてしまう。隣町の尾鷲あたりは底引き網中心だから、水温が上がってきて魚の活性が高まってくる夏の方が、いろんな魚種が採れるんでしょうけどねと。そうなんだ。
マグロも1年中水揚げされるが、旬は実は、冬なんですよね。色々なマグロが採れる。夏のこの時期はどうしても、この小さいびんちょうまぐろが中心になるんですよねと、申し訳なさそうに話していたが…なかなかどうして、モチモチとした赤身。なかなかに旨しでしたよ。やっぱりとれたて、冷凍してない鮮度良しの魚は、旨いよな。
でもせっかく大将が、旬に来てもらったほうが、さらに旨いマグロ。メバチやキハダ、クロマグロがマグロが食べれると言うから・・・今度はその時期に再訪してみたいな。そんな気持ちになった。
ということで、紀伊勝浦againという、次なる旅の目標もできたな。人生悪くないって。。。。と、それにしてもここ紀伊勝浦は、食べログで出てくるお店と宿がお勧めするお店、全く重ならないことに驚いた。前者は観光客向けが多く、後者は隠れた、地元の人や仕事で長期滞在してる人向けの店が多いらしい。当方は当然、後者が好きだけどな。地元に接することができるし、割安だから。ねえ?次号に続きます。