新宮・紀伊勝浦・松阪に出張①紀勢本線、気動車特急「ワイドビュー南紀」に乗って、新宮への続きを。2016年8月の話。
和歌山県の新宮は、熊野古道の入り口の一つ。ここで見つけた古民家カフェが最高だった。みなさん、もしね。世界遺産の熊野古道を訪れることがあったら。このカフェに立ち寄ることが出来れば、それはそれは幸せな気分に浸れると思いますよ。理由?それは今から、説明しますね。
さて
和歌山県は新宮に到着したが、仕事までまだ2時間以上ある。真夏の炎天下、とてもじゃないが海や川を散策するような状況ではない。
聞けば、駅から 2キロぐらい離れたところに、一軒家を改造したカフェがあるらしい。
「きむら家」というカフェ。食べログに載っていてとても高評価。しかも長居できそうなムード。ということで当方、タクシーを飛ばして訪れてみたら・・・素晴らしかったな。まずは写真を。
京都あたりにありそうな古民家風のカフェ。大正時代のお屋敷の趣きすら感じられた。驚き・・・冷房はおそらく入れてないんだろうな。風の通りが心地良いし、庭に水を撒いているので、それが自然な涼しさにさせているのだと思う。これで必要十分。
金屏風の前にコーヒーカップが。お好きなものをここから選んで下さいと。そうなんだ…
アイスコーヒーを頼んだら、甘味を一緒に、いろいろと出してくれた。これで価格は700円。この店のおもてなし感といったら・・・ちょっと驚かされたな。
しっとりとしたカステラ。底には、大粒のザラメが。これ、長崎の高級カステラじゃないのか?う〜む。ポジティブ・サプライズの連続。
カフェから見える庭。こんな感じ。素晴らしいって・・・。
ここは素晴らしいですねと、当方、このお店の方と話をしていたら・・・気を良くしてくれたのかな?(笑)おまけにわらび餅も出してくれた。冷たい緑茶とともに。実に美味し。お気遣い、うれしかったなぁ。
しばらくしたらなんと、「これもどうぞ」と。おせんべいも出してくれた。ほうじ茶とともに。なんということか。嬉しい。
う~む。当方これをもって今日のランチに代えさせてもらおう。そう思った。そのくらいのボリュームだったな。
このカフェは老夫婦二人で経営している。お二人、代わる代わる出てきて、今日はようこそお越しくださいました。ありがとうございますと。
2時間近く長居させていただいたので、いろいろな話をさせてもらった。当方が運用会社でセミナー・研修講師をしている話、今日は地元地銀の新宮支店で勉強会があるので訪れている話などなど。先方の旦那さんは当方の話に関心を持ってくれた。聞けばご長男は東大を出て、野村證券のロンドンに勤務していると。
当方曰く、そうですか・・・野村、国内営業は大変でしょうが、ロンドン勤務だと地に足の着いた、知的な仕事ができているんでしょうねと答えたら。嬉しそうに、「そうなのかな・・そうならいいけど・・」と答えられていたのが印象的だったな。
さて長居の後、そろそろ仕事へ。「タクシーを呼んでくれませんか」と頼んだら、奥さん曰く、主人が車で送ると言っていますので、よろしければいかがですかと。驚いたな・・・当方、このお店が気に入って、何度も心からの賛辞を繰り返したのだが、それを良く思ってくれたのかな。すごくほっこりした気持ちになった。よかったな。
さて
関東や関西から、熊野古道を訪れる人も多いと思う。名古屋から紀勢本線経由で訪れる場合には、これは後になって判明することですが、ここ新宮か、隣の紀伊勝浦からバスでアクセスすることになるが、時間があればその途中、ぜひこのお店に立ち寄っていただきたい。熊野古道を訪れる楽しみだけでなく、新宮にこんなに素敵なカフェがあること知ってもらい、味わってもらいたい。とてもオススメです。必ずや感動できると思う。そしてあまりの快適さに、2時間位はあっという間に過ぎてしまう。そんなカフェです。
おそらくは・・・熊野古道の坂道を上ると、疲労困憊になること間違いない。で、帰り際にここを訪れる。するとゆっくりと疲れが取れる。そんな訪れ方がいいんじゃないかな。そんな気がした。熊野古道ともども良い思い出になると思いますよ。
さてさて当方、勉強会が終わった。これから一駅列車に乗って紀伊勝浦に向かい、今日はそこに宿泊します。次回へ続きます。