今回の旅の目玉は、晴れた日の磐越西線に乗る旅。Wikiによれば、磐越西線(ばんえつさいせん)は、福島県郡山市の郡山駅から会津若松駅を経由して新潟県の新津駅までを結ぶJR東日本の幹線。歴史は古く、会津若松駅 – 新津駅間には、「森と水とロマンの鉄道」という愛称が付けられている。阿賀野川に沿うような形で走るから。
この線にはこれまで、あまり縁がなかった。東京から東北、上越、北陸と行くことはあっても、新潟から郡山への移動って、東京人にはほとんどないですからね。15年前に一度完乗してるんですが、その時は天気が悪く、車窓が堪能できなっかた。今回はそのリベンジ。どうなるか。
まずは東京から仙台行き東北新幹線「やまびこ」で郡山へ。土曜日のグリーン車。乗車率は50%ぐらいかな。つばさとやまびこの連結部分。山形行と仙台行き。つばさ車両は初めて見た。新車両なのかな?
郡山から磐越西線の鈍行で4駅新潟方面に向かい、磐越熱海へ。ここはその名の如く、温泉街。郡山という比較的無味乾燥チックな(失礼!)場所に泊まるより、温泉のほうが楽しいし、なにより磐越西線で少しでも新潟よりに移動したほうが明日が楽との想いから、ここを宿泊地に。初めて訪れる場所だが、これが存外良かった。キーワードは安積疎水ですね。
磐越熱海温泉。宿に行く途中の遊歩道。まだ暑いが、遊歩道は涼やかでいい感じ。下の写真、流れているのは、磐越熱海温泉の源泉。これが駅前で、足湯になるらしい。なんだか、いいな。歩くと草の香りがする。ミンミンゼミの声も聞こえる。そんな中で、水の透明度が高いきれいな川が。五百川。最高だな。
東電の丸守水力発電所。猪苗代湖から流れる阿武隈川から取水した、安積疏水の水を利用している。かつてその電力は、製糸業などの産業を支らしい。今はどうなんだろか・・
五百川熱海頭首工。ここで阿武隈川の支流である五百川から水を取り入れ、安積疎水として流していくんですね。なんだか荘厳な雰囲気。立山黒部アルペンルートの黒四ダムが頭をよぎりました。
疏水 (そすい)については、疏水とは何か|疏水名鑑が詳しい。要は、他の水源から水を引く目的で造られた水路のこと。琵琶湖疏水は日本一デカい湖である琵琶湖から 京都に水を引っ張ってきた疎水、一方で安積疏水(あさかそすい)は、猪苗代湖より取水し、福島県郡山市とその周辺地域の安積原野に水を引っ張ってきた疎水であり、水力発電にも使用されていると。要は琵琶湖も猪苗代湖も比較的高度が高いところに位置しているため、その水を疎水により、低地に水を流すことが比較的容易だったようですね。
さてさて、今日は磐梯熱海の宿に一泊。明日は磐越西線で新潟を目指します。次号に続きます。