日本平ホテルの夜明け。庭園から富士山越しに朝焼けの写真を撮影したかったが、それは叶わず。こんな写真になった。朝焼けと青空ではあるが、あたりはまだ薄暗いな。
朝焼けの写真を撮ろうと早起き。本懐を遂げて、そのまま7時から始まるビュッフェに。すると一番乗り。最高の席をゲットできた。富士も遠くに見える。悪くないな…
ビュフェに駿河湾の桜えびが。海老の旨みと薄い殻の食感が相まり、実に海老海老しい美味さが、口の中に広がる。ビュフェなので食べ放題、これが無類の甲殻類好きである当方にとって、実に嬉しい。ちなみに桜えびは相模湾や東京湾にも幅広く生息しているが、食べるための漁が認められているのは静岡県だけと。国内の桜えび水揚げは、100%駿河湾産のみらしい。特に由比漁港が有名で、この海老もそうと。
朝食を終え、またもホテルの庭園から、富士を望む。今日も天気がいいな。
庭園からホテルを望む。姿がいいな。
庭園に出てくる人が増えてきた。「おはようございます」「今日は富士がとてもきれいですね」とみんな、挨拶をかわす。いいな。
そろそろチェックアウトの時間、12時が近づく。当方少し早めに部屋を出て、朝食のビュフェ会場に来てみたら、喫茶をしている人が何組か。そうか。このホテル宿泊客以外に、お茶のために立ち寄る人も結構いるんだな。今日は土曜日だしな。
朝食のビュフェ会場。All Days Dining 「The Terrace」とある。そうか。一日中、なにかしらのDiningを提供しているわけだな。
さて
このホテル、質・おもてなしとも、最上級と言って過言ではない。感動すら覚えた。ホテルマン&レディーの数も多く、彼らのホスピタリティも抜群。素晴らしかった。
それらを支えるこのホテルの強みは、なんといっても立地・観光資源。当方の場合、部屋が富士山の逆側にあったため、部屋自体は素晴らしいが、部屋にずっといるよりも当然、富士山や駿河湾を見たくなる。ゆえに必然的に、部屋を出ることが多くなる。そのことがこのホテルの素晴らしい施設を使用することにつながり、結果、景色含め、ホテルを味わうことになる。そんな好循環が得られているホテルと感じた。その点、竹島という立地・観光資源を有効利用している、愛知県は三河湾沿いに位置している蒲郡クラシックホテルにつながるものを感じた。
このホテルからの富士の眺めは、光の当たり方などにより、刻一刻と変わっていく。飽きることがない。とにかく朝食の時、ビュッフェで食事を新たに取ってテーブルに帰るたび、富士の表情が微妙に変わっているのには驚かされた。これ、ほんとにすごいことだよなぁ。
昨日、和食レストラン「富貴庵」にて京懐石を食べたとき。「今日は一日、本当によかったよね~。夕食もおいしそう!」という声が複数から聞こえてきたのを覚えている。その通りだよなと思った。
このホテルは一泊食事付きで28,000円。そのうち10,000円は食事。はっきりって安くはない。でもこういうの、「こと投資(もしくはこと消費」というんだろな。それほどに満足させてくれた。当方、「このホテル、全てが最高でした。また再訪させてもらいます」とチェックアウトの際、お礼かたがたお伝えしたら、こんなチケットをくれた。
なるほど・・こういう風にして宿泊者のハートを鷲掴みにして、リピーターを増やしていくのかな。
話が長くなりました。要はこのホテル、すべてが好循環で回っている印象。最高だったな。
ホテルから静岡駅まで送迎してもらう。旅が終わるな。吉田拓郎の「祭りのあと」が頭をよぎる。それはそれとして、静岡に敬意を表し、静岡おでんをいただいて帰ることにしよう。う〜む、甘めの濃い口醤油味がい感じ。日本平ホテルの食事とは一線を画すが、これはこれで実に旨し。人生悪くないな。当方つくづく、そう思いましたね。