浜口です。私流コア・サテライト戦略に関連して。私がさるHPで書いたレポートを貼り付けておきますね。
要は、2019.6.17に三菱商事(8058)が良いなというレポートをまずは書いたんですが。その後、8月になってこの銘柄を腰を据えて購入、9月末の配当取りも目指したという話。これを念頭に、以下のレポートを読んでもらえればわかると思います。
⇒これでもわかりづらかったら、コメントを下さい。さらに詳しく、説明します。
株式市場は米中貿易摩擦に伴い、2019年8月にかけ大幅に下落。私は2019.6.17にこのレポートを出したタイミングで三菱商事の打診買いを行い、8月の大幅下落の時に、「9月に配当取りに行くんだ」と言う決意のもと、かなりまとまったロットで段階的に買った。それが今はいい感じで上昇してきてますよ。9月末、配当落ちが楽しみだな。
高配当利回り銘柄の長期投資・・・三菱商事(8058)のケース
2019.6.17
筆者が近々取り組もうとしている、高配当利回り銘柄の長期投資のイメージを紹介したい。銘柄は誰もがご存知の三菱商事(8058)。株価はこんな動きhttps://www.nikkei.com/smartchart/?code=8058&timeframe=6m&interval=1Day&upperIndicators=none&lowerIndicators=volume&eventsShow=0
2018年12月17日付の日経記事、三菱商事、22年3月期の年間配当200円には要注目です。記事によれば三菱商事は2019年3月期の配当が120円であるのに対し、中期経営計画最終年度である2022年3月期配当は利益の増加、配当性向を向上させることにより、200円になりそうとしている。業績については、中計最終年度の2022年3月期にかけ、実質的には市場最高益を見込む。
ここから三菱商事のバリエーション分析を行いたい。先週末の終値は2,879円。この株価と2019年3月期配当125円を用いて配当利回りを計算すると、125円/2,879円= 4.34%となる。一方でこれを、2022年の配当200円を用いて同様の計算を行うと、200円/2,879円= 6.94%!となる。これは驚くべきことで、ここに投資妙味が感じられる。
この状況について筆者は以下のとおり考える。
① 現状の4.34%と言う高い配当利回りは、これだけでも極めて魅力的。現状この銘柄は、中計最終年度である2022年3月期にかけ史上最高益を更新する見通しである中、この高い配当利回りに下支えされる形で株価形成されていると考える。
② 2022年の配当利回り6.94%は、実際にこの状況が発生するというより、現状の4%超の配当利回りが維持される形で、増配が達成された分だけ株価上昇が期待できると考える。現状の配当利回りが2022年に維持されることを前提に逆算される株価は、配当の増加率(200円/125円- 1) = 60%であるため、株価も2022年にかけ60%近く上昇すると考える。
③ 以下は三菱商事の過去3年週足。堅調な業績推移を受け趨勢的には上昇しているが、足元で下落している。この背景には、グループ企業の千代田化工建設(6366)に対し、三菱UFJ銀行と共同で1,800億円の支援を決めたことが負担になると一部でネガティブ視されていることが背景にある。ただしこの点について三菱商事は、2019年5月27日の日経新聞にて「千代田化工建設は日本の宝。再生できれば三菱商事としても会社冥利に尽きる」と語っており、むしろ本件に関する株価下落は、ここから三菱商事に投資しようとしている面々に絶好の買い場を与えてくれているようにさえ思える。
以上です。いかがでしょうか。ここまで書いてきたハッピーなシナリオが成立するためには、会社側がどれだけ株主還元を有言実行してくれるかがポイントになる。その点については、同社の業績が22年3月期にかけ最高益が見込まれる一方、やはり新聞記事の増一行CFOのコメント、「還元拡大を通じ、長期目線の投資家の期待に応える」との信念を会社側が貫けるか否か。この点にかかっていると思いますね。筆者はそのあたり、楽観視して投資を開始したわけです。どうなるか。
なおご参考まで、件の千代田化工建設の支援等の影響もあってか、22年3月期の業績目標について、若干の下方修正を見込むアナリストも散見されます。この点はややネガティブ。一方で2019年5月9日にあった以下の自社株買いのアナウンスはアナリストの期待を上回り、総じてポジティブ視されています。
三菱商事は5月9日、株主還元の一環として3,000億円、1億2000万株を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は10日から2020年5月8日までとしており、東京証券取引所での市場買い付けを予定している。
やはり同社の株主還元の姿勢は、とても強いと筆者は考えますが・・どうなるか。
***みなさんの株式投資は、すべて自己責任でお願いします。