浜口です。久々に、テツの旅のシリーズものを。しかも比較的、最近のヤツを。
私は最近、こう思うようになりましたね。
これまで何度も、出張を重ねてきた。その中ではせっかく近くまで訪れたが、時間に余裕なくてどうしても行けない、泊まりたくても泊まれない、そんなところもいくつもあるよな。そこを埋める旅をしてみたいな。
今回の旅も、そんな一環。行って良かった。パズルの埋まらなかったところが埋まった、そんな旅になったな。2015年3月頃の話ですね。
羽田-熊本便、ANAのCAさん。当方は1番前、CAさんと向かいの席だった。だからこの方と、いろいろな話をさせてもらった。彼女も喜んで対応してくれた。ハートの良いきれいな人だったな。旅の最初からツイてるって。
臼杵の位置関係を。日豊本線、大分より南、佐伯より北。そんなあたり。熊本空港に到着。空港からの豊肥本線最寄り駅は、熊本ではなく肥後大津という駅。無料シャトルバスがあるので、それに乗ってこの駅まで。肥後大津から大分までは、この九州横断特急で。2両編成の気動車特急だが、この日はほぼ満席だった。外見・車内ともJR九州の世界。乗客の半分は阿蘇駅で降りていった。多くが阿蘇観光が目的なんだな。
さて当方は大分に到着。ここからは日豊本線に乗り換えて臼杵へ。臼杵には、以前から注目していた宿がある。楽天トラベルで非常に高い評価を得ている、五嶋(ごしま)旅館という、家族経営の小さな旅館だが、おもてなし感が高いところが評価につながっている様子。これは楽しみと宿泊したが、実際、期待以上でしたね。写真を。
部屋。和室8畳と洋室。いい感じ。この写真、facebook経由で、「明治の文豪とかが滞在してそうな感じ」とのコメントをもらった。まあ、そんな感じかな。
夕食の主なメニューを。まずはお造り。鯛、カンパチ、アジ。どれも地のものと。臼杵といえば、どうしても関アジ・関サバをイメージする。これ関アジですか?と尋ねると、「近いですが違いますね。臼杵の近海でとれたものですね」と。関アジは九州・臼杵と四国・宇和島の間、豊後水道、佐賀関沖で上がったものを指すが、これは臼杵産と。そうなんだ…でもコリコリとした食感、とても美味かった。魚の味が濃い。
カマスの塩焼き。オレンジ色に熟したカボスでいただく。淡白な味の中にも旨味が。やはりうましだったなぁ。
サザエのガーリックバター焼き。ガーリックバターが、サザエの旨味を引きたたせる。絶品。ワインが欲しくなるな。
鶏の天ぷらを抹茶塩で。唐揚げではなく天ぷらであるところが、大分のソウルフード、大分の流儀。やはり旨かったなぁ。
食事が終わり、こたつでワインを。今日はいい日だったなぁ
翌朝。旅館の朝餉。手作り感いっぱいで、嬉しかった。臼杵の焼き物カップに淹れてくれた珈琲も、おいしかったな。
五嶋(ごしま)旅館は、部屋は八畳の和室+洋室。トイレは共同。もともとは一軒家だったものを、手を入れて旅館にしたと。なんでこんなにリラックスできるのか。
とにかく、おもてなし感が一流。寒い3月、部屋に入るとこたつはつけてあるし、エアコンは適温に設置してくれている。お風呂は貸切形式で午後4時から入ることができる。温泉ではないが、大きなお風呂で快適、ビジネスホテルのお風呂が馬鹿らしくなる。
この宿は、とにかくタイミングあるごと、必要最小限だが声をかけてくれる。そのバランスが良い。かゆい所だけ手が届くイメージ。だから一人旅でも、孤独感を感じない。あと、全てが清潔で料理がうまい。 70歳前後の母親と40歳前後の男性の家族経営。ほとんど全ての料理含め、宿の運営は基本、男性一人で行っている。会社勤めとは 一線を画す、こういう生き方もあるんだな。素敵だと思う。
以前このブログで書いた、三陸は宮古の浄土ヶ浜旅館と重なるところがある。あちらはハートの良い美女の若女将がいてそれも高評価につながるが、こちらはハートは良いが若旦那対応なので、その点ハンディキャップがあろうが(笑)、それでもとても気持ち良い対応だった。
臼杵、あとこの宿、大分に旅行するときおススメです。大分・別府・湯布院などから足を延ばす価値ありだろな。時間あれば。
次回に続きます。