おはようございます。これは2022年10月2日付の日経ヴェリタスの記事。市場に「Wスコープショック」と。
重要なところをピンクのマーカーで囲っていますが、中でもポイントは、ここでしょうね。
・Twitter上では「ダブルスコープを買いました!みんなも買って盛り上げよう」と言った「買いあおり」のような投資も多かった。米国で流行した「ミーム株(はやり株)」と似た現象が起きていた。
・某氏は、「長く投資をやってきたベテランは、ファンダメンタルズを考えればここから上がるはずがない」とWスコープを敬遠していたが、20から30代の若い層は「『有名な〇〇さんが勧めているから』といって買い上げていった。
私はこの銘柄については、まるで興味がなかったけど。2022年7月に東証の「増し担保規制銘柄」になったんですよね。その時に、Wスコープか・・・確かにTwitterで話題になってる。もの凄く成長性があり、夢がある銘柄と語っている。でもね。こう思いましたよ。
事業内容はリチウムイオン電池向けの絶縁材を製造と、となるともしもこの企業が成長した場合には、国内では日東電工とか村田製作所あたりが最終的にはライバルになるよな。詳しく調べていない、皮膚感覚的な話で恐縮ですが、その場合、彼らが持っている圧倒的な技術に比べたら、ポット出の企業がかなうわけは全くないという、常識的な判断をする他はない。加えて、グロース株が大きく下落している中での逆行高とは、とんでもなく怪しい、そして前述の東証の増し担保規制。どうみてもこりゃ暴落だ。そう考え私は、7月に空売りを仕掛け(SBI証券のハイパー空売りですね)、かなり稼がせていただきました。
そのうちやはり誰かがTwitterで、「そろそろ増し担保規制銘柄でなくなる可能性が高い」とのコメントを出したので、2週間程度続けたハイパー空売りはお終いにしました。
その後Twitterをみて、この銘柄の株価が大きく上げた後、暴落したことを知りました。
まぁ、相場でつるんで儲かったためしはない。ババ抜きと同じ状態になるわけですからね。あと、Twitter情報でみんな仲良く儲かるなんて世界は存在しない。この現実を、初心者投資家は理解しておいた方が良い。これは常識なんだ。そうじゃないとね。同じ間違いを何度でも繰り返すだけだ。老婆心ながら申し上げさしてもらいますね。
最後に一言。これは私の相場の師である林輝太郎さんの言葉。「情報は常に発信者に有利であり、受信者に不利である」。Twitterは、書きたい放題ですからね。