おはようございます。
島原・ハウステンボスへ旅に④ 島原鉄道大正駅にて気動車を見送り、ホテル南風楼（なんぷうろう）への続きを。2021年3月の旅ですね。
ホテル南風楼（なんぷうろう）の夕餉。美味かった！創業110周年の歴史は、食事の味の深みに出るんだろうな。しみじみそう思いましたね。
今回はメニューを先に。この順番に出てきました。以下、主なものを。
お造り。素材は地のものばかりを使用。新鮮なまま供される魚もあれば、敢えて寝かして出されるものもある。その辺りの加減がバッチリで、各魚介の旨みを引き出している。本当においしかった。
この日の私は、車の運転とお風呂と二杯の部屋飲みワインでちょっと眠たかったけれども、このお造りとビールを口にしたら、それで完全に目が覚めた。この感じには我ながら驚いた。そんなインパクトがあった、ビール＆お造りだった。
鯛のカブト蒸し。味付けがなんとも優しい。身はほろっと崩れる。その後で鯛、独特のしっかりした味も加わる。本当においしかった。
長崎牛のステーキ。赤身とも霜降りとも言えない、その中間のような味わいの肉。歯ごたえよろしく旨味も強い。申し分なし。
これが食べたかった！生まれて初めて、島原の具雑煮。なぜだろうな、この具だくさん雑煮を、東京でも大阪でも長崎でも雲仙でも見たことはない。聞けば、現在、この島原の地でも、数か所でしか食べることはできないらしい。CookPadにこうあるように、お店で食べるというより、島原の家庭料理の色彩が強いのかもしれないな。
お餅は丸餅が1個だけ、それ以外は全部地のもの素材。鶏肉・かまぼこ・きのこ・つくね・その他いろいろな野菜。味付けはアゴ出汁だろうか。上品な薄味。
もう一品、牛肉とキノコの釜飯があるんだが。この具雑煮を食べた後の出汁にその釜飯を入れ、雑炊のごとくいただいたが。ボキャ貧で情けないけれども、これ以上もう望むものはないなと感じた。それほどに美味かった。
夕食を終えた後、ここの女将さんと雑談。食事が本当に美味しくて・・とお伝えしたら。
「ありがとうございます。この宿は島原鉄道と共にありましてね。ともに110年の歴史があるんですが、よくこれまで続いてこれたなと、しみじみそう思いますね。その間に、このホテルならではの味の蓄積もあったのかもしれませんね」と。
これは本音だろうな。ほっこりと楽しい気分にさせてもらった・・・と、書き忘れたが、この夕食はなんと、ビール・ワインなどの飲み放題がついていた！
通常、この手の夕食では、私は飲み物は瓶ビール一本もしくはグラスワイン2杯までに留め、それ以上は部屋に戻ってワインの一人飲みが常なんだが。飲みホ付ということで、ここで相当いただいた。ワインもそこそこの品質、白も赤も美味しくいただき、ほろ酔いで部屋に戻り、ブログを少し書きながらもさらにワインを少々1人飲み、気が付いたら行き倒れるように寝こんでいた。悪くないな。
部屋に戻る。外を見るとイルミネーションが。昼間と比べると、いろいろ配慮されてきれいになっていることがよくわかる。
翌日の朝食ビュッフェもうまかった。写真は残っていないが、和食中心、品数の多いビュッフェだった。ビュッフェをぐるっと回っていく中で思わず、「これは美味そうなものばかりだなぁ」とつぶやいている自分がいた。
繰り返すが、ここの宿の魅力は食事なんだと思う。創業110周年の歴史は重い。これも繰り返しだが、宿で出してくる食事はこの110年の中で、ノウハウが蓄積され熟成され、この宿流儀の本当においしい夕食朝食になっているんだと思う。この島原は、決して人口は多くない。その中でかなり人気があると見受けられるこのホテルの魅力が、垣間見れた気がしたな。
さてさてこれから、ハウステンボスに向かうけれども。天気がよろしくない。大雨で風が強く気温が低い三重苦。早いうちに移動してしまおう。次回に続きます。
