東京は中目黒の蔦屋書店で立ち読みをしていたら。 久しぶりに、ガツンときた本と出会いましたね。これです。
副題に、「人生が豊かになり過ぎる究極のルール。 貯め方ではなく、使い切り方を教えるお金のシン・バイブル」とある。
人は往々にして、老後の備えを過剰にし過ぎる。結果として、大切な経験をするタイミングを失ってしまう。 年をとってお金を持っていても、足腰立たなくなれば旅行もできなくなるし、それ以外の楽しい経験もできなくなる。若いうちにもっとお金を使い、良い経験を重ねるべきだ。そんな主旨ですし、実際、その通りだと思いましたね。
考え方が、夏の読書・・出口治明さんの「還暦からの底力」、参考になったな・・・と重なる部分も多い。だから私は、この本が好きになったんだろな。
以下に要旨をまとめておきます。
・今しかできないことに、惜しみなく金を使え。
・私は友人から「名誉億万長者」と呼ばれることがある。実際は億万長者じゃないのに、あたかもそのように暮らしているからだ。現実には、生きている間に財産を使い切れる億万長者は滅多にいない。使おうにも、欲求・欲望に限界があるのだ。
・人生は経験の合計。 人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。一刻も早く、経験に金を使おう。
・経験からはその瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶がある。経験は私たちに尽きることのない配当を与えてくれる。良い記憶の配当だ。
・経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる。
・人々は自分の資産を取り崩して使い始めるのが、本来あるべきタイミング比較で、非常に遅い。
5000万円以上保有している人は、死亡するまでにその金額の11.8%しか使っておらず、88%以上残して亡くなっている。
・人は70代になると、 体力も衰える為、行動は穏やかになっていく。そして80代以降はどれだけ金に余裕があっても、積極的に行動しようとしなくなる。 年をとると、人はお金を使わなくなるものだ。
・年を取れば健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲は減退し創造性も低下して行く。かなりの高齢になり衰弱してしまうと、できる活動は限られる。そうなったらもう、金は役に立たない。
・人生を充実させるにはどうすれば良いか。富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化する方法を探すことだ。人生の残り時間を意識しよう。 今しかできない経験へ支出しよう。
・お金の価値は加齢とともに低下する。まだ健康で体力があるうちに、金をたくさん使った方がいい。金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下して行く。 能力が高いときにたくさんの金を使うことは、理に適っている。そして経験を最大限に楽しめる黄金期は、一般的な定年の年齢よりもっと前に来る。
・健康の改善は人生を改善する。私たちはまだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩して行くべきなのだ。
・資産を減らすポイントは45歳から60歳 。人生を最大限に充実させ、たった1度の人生を価値あるものにしよう。人生で1番大切なのは思い出を作る事だ。さあ今すぐ始めよう。先延ばしする理由などないのだから。
・あなたが考えているより、老後にお金はかからない。すぐに行動しよう!!