若いころは良くわからなかったが、年を重ねてから、「あ・・・あの時のあの示唆は、こういうことだったのか」と身をもって理解できることって、ありますよね。これは相場においても然り。
かつて私の相場の師、故林輝太郎さんが、常に言っていたことがありました。満玉張るなと・・・
満玉張るとは、資金100%で全力で株を買うことですよね。私は先生の著書とは20代からのお付き合いで、その頃は満玉張るなの意味が漠然としかわからなかったのですが、今はよくわかる。
この件について。いつ書いたのか、何がきっかけだったか、あるいはどの方のどの本を読んで目覚めたかは失念しましたが。以下の筆者の書いたメモが出てきましたので、貼り付けさせていただきますね。
「株価がボックス推移の銘柄を、底値圏と思しき水準で買う。でもさらに下に行くリスクがあるから、資金は3分の1しか出さない。上に行ったらその3分の1であきらめるし、下に行ったらさらに買値が安くできるし、得られる利益はむしろ大きくなるので、喜ぶ。また、『株価底割れ。今回はダメだな』との判断になっても、損失も3分の1で済むので、チャっチャっと損切りできる。
そして3分の1しか買わずに上がった場合には、チャートのポイントを抜けたら、そこで乗せるという手もある。いずれにせよ、分割したもの勝ちと言うことになる。」
つまり資金が残っていると、いかようにも対応できる。満玉張っていると、後は期待するしかない。心理的な面においても追い込まれることがない「資金は3分の1しか出さない」は、有効な考え方だと思いますね。
これは「この相場なら、ここからの相場はどう見ても取れそうとなった時、後出しジャンケンが可能になるということでもあるな。
とりとめがなくなりました。この辺で。