当方、盛岡出張の折。実に気になる店を、食べログで発見、魚が旨いという評判、評価も実に高い・・・居酒屋おばちゃんに行ってきた。とても良かった。おススメだな。写真を。居酒屋おばちゃん・・・盛岡の繁華街、菜園の路地を一歩入ったところにありましたが・・・もう、見てのとおり。昭和の居酒屋の風情。中にはいると、二人の優しそうな・・・70歳代のオーナーと40歳代の店員、2人の女性が切り盛りしてた。
その日仕入れた魚が、カウンター上のガラスケースの中に入れてある。小さなお店なので、仕入れ、種類がそれほど多いわけではないが・・・その中で一匹、気になった魚が・・・。キチジ、2500円也と。この店のイメージからすると、かなり高いが・・・。聞けば、高級魚らしい。おばちゃん曰く、「仕入れ価格が高かったんでね。東京の銀座では、これで8000円ぐらいで出してると思いますよ」と。のどぐろに似てるのかな・・・それにしては、大きいな・・
この大きな魚。一人で食べきれるだろうか・・・すると、「おいしい魚ですんでね。焼き魚を食べた残りは、スープにして出すことも出来る。食べ飽きることは、ない。いかがですか?」と。なるほどな・・・ということで、注文してみた。これはおいしいって!肉質は柔らかく、脂が良く乗っていて、やはりのどぐろに似た味かな・・・でも写真の通り、のどは赤いが・・・。
たっぷりの大根おろしと一緒に、召し上がれと。で、大根おろし、何度お代わりしてもらっても構いませんよと。そうか・・・たしかに大根とおろしと相性、バツグンだな。キチジの焼き物、ほんの少し身が残っている状態で、おばちゃんに戻す。するとそれを、さらにカリカリに焼いて、青ネギをいっぱい入れてお汁にして、出してくれた。
きちじの頭、骨からダシが出た醤油味の汁。これが実に旨かった!焼いた魚の香ばしさがなんとも好ましくて、たまらなかったな。そういえばこういう汁、確か、青森にあったよな・・・じゃっぱ汁?ホタテの貝焼き。味噌と卵を合わせて、ふつふつふつと焼いて、その後でホタテを入れて、さらに焼く・・・これも青森名物だと思うが・・・それを真似して作ったと。実に旨味が・・・これ、たまらんな。
この居酒屋は、オーナーは70歳代、お客さんも70代の男性が多いと。開業して40年。そうか、ここのオーナーは40年前にこの居酒屋に「おばちゃん」という名称を与え、現在に至る・・・・なんだな。
曰く、「この40年でね。盛岡、チェーン店の居酒屋、本当に数が増えましたよ」と。「私がこのお店を始めたころは、チェーン店の居酒屋なんて、なかったですからね。でも細々とやってますよ」と。
なるほどな・・・おばちゃんもこの店の常連さんも、年令、並行して重ねて行ってる・・・そういうこと、なんだろうな。
ここではお酒はビール大瓶、一本だけ。これで 5100円だった。まぁ満足かな。高級魚を一匹、食べたんでな・・・。居酒屋「おばちゃん」だけでは、飲み足りない。実は赤ワインが飲める店も、予約済みなのな。
ホテル東日本(現在はArt Hotel 盛岡)の中にある、カフェ・ブローニュ。この赤ワインを一本、いただきました。素敵な笑顔のこの女性が、サーブしてくれましてね。癒されました。一杯ご馳走しましたが・・・人生、悪くないな。今日の宿、ホテルメトロポリタン盛岡アネックスは、北上川の開運橋の近くある。赤ワインをばかばか飲んで、ホテルに千鳥足で帰る、道すがらの景色。気温は氷点下だが・・・翌朝の、開運橋の近くの景色。天気がいいと・・・雪景色、ほんとにきれいだよな。
冬の盛岡、とてもいいな・・・ただし、ここで注意点を。お酒を飲んで暖まっても、寒い中を歩くと、酔いはあっという間に醒める。だからまた、飲んでしまう。寒いお土地柄を理解してないと、アルコール過剰摂取のリスク、実に、ありますな。これは注意しないとな。自戒の念もこめて。