これは2018年8月、私が名古屋に単身赴任してた頃の話な。懐かしいって。
2018年の夏は記録的な猛暑だった。私は基本、旅行は春と秋のみ。夏と冬は出かけない主義なんだけれども。この年の名古屋があまりに暑い一方、週末は天気が良いらしいので、どこかに避暑がてら、旅に出ようと思い立った。土日の2日前にホテル・旅館検索を。夏休みシーズンの週末、少しでも人気があるリゾート地は軒並み満室だったが、キャンセルが出たのであろう、この年3月に訪れた湯谷(ゆや)温泉に、いい感じの宿が奇跡的に、残り一室と。ということで急ぎ予約をし行って来ました。大満足な小旅行になりましたね。写真を。 名古屋から豊橋へ。そこから飯田線に乗り湯谷温泉で下車。まずは駅近の田舎茶屋 まつやで昼餉を。五平餅と味噌こんにゃくと冷たいそば。う〜む。これはしみじみうまし。五平餅は焼きたて、熱いから気をつけてと。実際その通りでした。どれも、実に美味し。
ここはこの年3月に訪れた時、金曜日にもかかわらず定休日で、今回リベンジしたもの。前回訪れた旨お伝えしたら、お店の女性曰く、「あら、それは大変失礼しました。でも、また来てくださったんですね。ありがとうございます」と丁寧にご挨拶、これは再訪のお礼ですと、一品オマケしてくれた。オクラとしらすとみょうがの和え物。もちろん自家製。涼やかに旨し。嬉しかったな。
今日の宿、湯谷温泉はづ木。ここはこの年3月に訪れたはづ別館の系列店で、並び、3件先に位置していた。はづ別館は十部屋程度の小さな旅館だったが、今回の宿はづ木はその半分のご部屋。両宿とも、古民家を買い取り、レトロな温泉宿にリノベーションした様子ですね。
さて楽天HPを見るとこの宿、「お料理クチコミ4.8以上!純木造数奇屋造りの和の空間と、中国漢方薬膳懐石料理でリラックス。」とある。夕餉が楽しみだな。
今宵、当方が泊まる部屋。「風」と名がついている。いい感じ。ゴロンと寝転がったら、干した畳から、いい香りがしてきた。何だかとても懐かしい気持ちに。こんな気持ちになるの、久しぶりだな。
午後1時半頃チェックイン。その後早速、露天温泉へ赴こうと宿の人に尋ねたら、曰く。「当館には露天温泉と内湯温泉がありますが、午後二時から十時まで露天温泉は女湯、それ以降翌朝までは男湯としています。3件先のはづ別館の温泉は、当館とは逆の時間設定、今が露天温泉が男湯ですので、御足労ではありますが、いかがですか?」と。それで訪れたのがここ。覚えてる。3月にも入ったよな。懐かしい。もちろん、源泉掛け流しですね。温泉は見ての通り。泉質、最高だな。
驚いた!「夏の露天温泉なんて、暑くて意味がない」と考える向きもいるかもしれないが、この露天温泉は宇連川に面していて、とてもきれいかつ涼しい。川の水は標高2000メートル以上の山々から流れてきているそうで、さすがに涼やか。そんな中での露天温泉。だから夏でも快適に入れるわけだ。最高だったな。
はづ別館の露天風呂の後は、近くのHoo!Hoo! ホーホーというカフェに寄って、日本酒をちょこっといただいく。宿で無料券をいただいたので。その後は冷房のよく効いた部屋に戻って、涼みながらブログを書いて。その後は宿の内風呂に入って。またブログ書いて。Facebook見たり、自分と向き合ったり。そんなふうに部屋で過ごした。とにかく畳の香りがいい感じでほっこり。そのうちに夕食の時間が。なんだかあっという間だったなぁ。
宿の夕餉。個室にて、中国は上海、漢方薬膳懐石料理をいただくらしい。2時間位かけて。医食同源と言う言葉が頭をよぎる。写真右下は、いろいろな漢方、サルノコシカケやクコの実などが入った「人を若くきれいにする老酒」、その上はプーアール茶。そして左は「新鮮な忠誠の前菜」、右は「鳥の胸肉のスープ」だと。ハーブが良く聞いたコースを食べたことは何度かあるが、漢方薬膳懐石は初めての体験。さてさてどうなるか。いただくことにします。この4品の料理は、どれも独特の漢方の風味。旨しでした。ただなぜか、赤ワインを一緒に飲む気にはなぜか、あまりなれなかった。プーアール茶が合うな。
ダチョウの胸肉だって。羅漢果と陳皮を使ってある。散らしてあるのは食用菊。菊は漢方の作用があり食べれるので、いただいてと…結構、旨しだ。甘辛。羅漢果の風味が強いな。 青梗菜の炒め物だって。煮物みたい。全然炒めてないと思うけどなぁ。なんとも不思議な旨味があるな。インスタ映えするとな?(笑)
烏骨鶏のスープ、漢方炊き込みご飯、羅漢果のお茶。烏骨鶏のスープがなんとも強烈。松茸の土瓶蒸しのようでもあるが…違うな。滋養強壮効果、実にありそう。
ここに未掲載分も含め、計13品のコース。本当に二時間かかった。美味かった〜で満腹。お腹がハチ切れそうなくらい。でも、体には良さそう。不思議な充実感に満ち溢れました。う~む。満足。
さてさて、明日起きてみて、何か変化があるかな。どうなってるか。ちょっと楽しみ。次号に続きます。