これがその土手からの、早朝の四万十川の眺め。息をのむほどに綺麗だった。写真を見ると静かな景色に見えるが、実際には鳥のさえずりがいろいろと聞こえてくるんだよな。草の香りもする。なんとも、経験したことがないような清々しい空間。これが・・・日本の原風景なのか。他の何にも代えられない。本当に素晴らしい自然だな。

もう少しここに、佇んでいたいが・・・そうもいかない。そろそろ帰路につかないと。9時24分、中村発岡山行きの特急「南風」で帰ることにするが…それでも大阪まで、6時間近くかかる。う〜む。さすがに遠いな。写真を。

お世話になった宿の女将さんが、駅まで送迎してくれた。嬉しい。ありがとな・・・土佐くろしお鉄道の中村駅へ。中村は、高知県幡多郡の中心地。かつては国鉄「中村線」の駅だったが・・・早々に第三セクター化し、土佐くろしお鉄道へ。このあたり、大赤字路線だったわけだな。

土佐くろしお鉄道、宿毛行の下り鈍行列車。まだ、西へ向かう。そうか、中村はこの線の終点ではなかったんだな。

気動車特急「南風」。多くは高知ー岡山間を結ぶが・・・なかには岡山から宿毛まで延長運転され走るものも。この南風6号もそうで、当方は中村から乗車。まずは高知まで1時間42分。引き続き岡山まで、4時間17分。長い旅になるな・・・

11時6分!!やっと高知に着いた!駅弁、昼餉のカツオのたたき弁当を大急ぎでGet!生のカツオのたたきがそのまま駅弁になっているところが、高知らしいな。関東では刺身弁当なんて、ないもんな。

特急「南風」はようやく瀬戸大橋線を渡り、瀬戸内海を望んでいるところ。きれいだよな。そしてあと一時間くらいで、岡山にたどり着く。長かったテツの旅が終わる。岡山からは山陽新幹線で、大阪まで。

四万十川の旅は最高。本当に素晴らしかった。是非もう一度訪れたいが・・・当方の残りの人生の中で、それは可能だろうか。でも強く念じれば、想いは叶う。思考は現実化するというから。それを信じて、とりあえず念じておこうかな・・・

さらば四万十川。また、会おうな。