浜口です。2010年の6月ごろ、仕事で青森の弘前を訪れた。その時に行った 居酒屋四季亭のことを思い出す。
青森は、魚が抜群に旨い。私見だが、魚の旨いこと、西の横綱は大分の豊後水道、臼杵・佐伯あたりか。天草も良いが。一方で青森は間違いなく、東の横綱級に入る。
四季亭は、食べログ青森の口コミに「普通の安い 居酒屋の雰囲気ですが、出てくるもののレベルは高い。(中略)東京ではこれだけのものをこの価格で食べることはできません」と 賞賛されていた。加えて、 津軽美人の女将もいるらしい。これで当方がぜん期待が高まり、平日の午後6時ごろ、到着5分前に「カウンター空いてますか?」と電話予約し訪れた。初めていく店はこうすると歓迎してくれる。というか、警戒されない。 写真を。
本日の刺身メニュー。いかにも北酒場という感じ。いやが上にも期待は高まる。どれも食べてみたいが・・・うーむ、選択に迷う。
まずは刺身を盛り合わせで少しずつ。全て地のもので揃えている。刺身一つ一つの味が濃い、というか際立ってる。白身も、しっかりと旨みが感じられた。
青森産のタコ、青森湾内マコガレイ、下北産の生ウニ、そして極めつけは天然マグロの中トロ、下北産である!下北産マグロって、有名な大間のマグロに代表される、津軽海峡で一本釣りされた生マグロですよね?冷凍してない中トロの刺身。これは贅沢!しかも切り身が大きい。ウニも宮古のウニで書いたような 逸品。産地も近い。
写真にはないが、天然ホヤ水物も。オレンジ色。クサ味がまるでなく、味は潮の香りのイメージ。新鮮なホヤって、こういう味だったんだ・・・。
良く冷えたビールと地物の刺身、これがまた良く合うって。旨い!
生き毛蟹の炭焼き。足は刺身で食べる。すずやかで旨い。体の部分はミソと分け、炭火でじっくりと、蟹の身の水分を少々飛ばすくらいに焼く。
焼きあがった蟹の身をミソと合わせると、なんともいえない香りとともにジューシーな焼き蟹の出来上がり。これを食べる。ズワイガニの焼き蟹よりは淡白だが、うーむ、絶品なり。日本酒と合う。
もはや犯罪の域だな。すまんなぁ。
四季亭の美女3人組。写りがやや暗く、ピントも後ろのグラスのほうに合っていて、少々甘い。しかし彼女らの名誉のために言っておくが、実際にはみんな写真以上に、とってもカワいい!そして ハートも良い。
真ん中が女将さん。右の女性は大学生でバイト中。今はどうしてるかな?左の女性は20歳で北海道は留萌出身、「都会」に出ようと思い函館か弘前と考え、結局、弘前を選んだとか。
そういう2択があるんだ・・・。当方、北海道の人なら、札幌か東京に出るんだとばかり思っていたが。
でも素晴らしい。若く、将来が楽しみ。これから、弘前で素敵な彼氏と出会うのかな?それとも仕事で一旗あげるのかな。両方かな?なんて思った。
毛蟹は火が通るまで、30分はかかる。しかも火が通った蟹をほぐしてミソとまぜる、これがとても、手間と時間がかかる。その作業を女将さんは、当方につきっきりでやってくれた。カウンター越しに、いろんな話をしながらね。ビールも飲みながら。ああ至福。
自分だけ飲んでいても・・・蟹焼きが始まってまもなく、当方はこの美女3人に「あのー、ビール、いかがですか?ご馳走させてもらえませんか?」と提案。とっても喜んでくれた。この素直さが素晴らしい。嬉しい。みんなお酒が大好きだな。そうか、だから居酒屋でバイトしてるんだよな。きわめて納得。
この日は、カウンターに座ってる客が少なかった。当方が来る前には、弘前大学医学部のセンセがいてカツオ刺を食べていたが、早々に帰っていった。3人はかわるがわる、最大限、当方の相手をしてくれた。感謝してる。青森の魚介と美女との宴(?)、楽しい時間を過ごさせていただいた。
さて
先日の夜、四季亭に電話をした。すると女将さんが出て「ああ、あのときの!もちろん覚えてますよぉ」といってくれた。嬉しい。そして「写真?カワイく写ってますか?そうですか、それならどうぞ、ブログに使ってください」と。
女将さんとは数分、話をした。口調はとても優しかった。良い感じの東北なまり、弘前弁かな。青森の女性は情が厚いな。温かい。
電話越しに、周りの声が聞こえる。四季亭の雰囲気が、電話を通してものすごく伝わって来る。
すると驚いたことに、次第にだんだん、あのときのカウンターの感じがよみがえってきた!当方、家で焼酎のホッピー割を飲みながら、そして写真を見ながら女将さんと電話をしていると、こんな錯覚に陥った。
「今、四季亭のカウンターで飲んでいる。ほっこりと・・・」こんな感覚がしばらく続き、四季亭のあの感覚がよみがえった。束の間、四季亭のカウンターのあの時がよぎる。が・・・ほどなくして現実に戻された。夢だったのか・・でも、そんな懐かしい気分になった。こういうこともあるんだな・・
残念な話も。左側の女性は、辞めてしまうらしい。そうか・・。素敵な彼氏と出会ったからかな?わからない。でも、幸せになって欲しい。人生、出会いと別れの繰り返しだからな。君ならきっと、うまくいく。オレは応援してる・・・なんてな。そんな、少しせつない気持ちになった。幸せを祈る。今から ホッピーをもう一本飲む。
ブログを更新したら、女将さんにまた電話する約束をした。このブログを見てもらう。喜んでくれるだろうな。きっと。
今度弘前に出張したら、絶対に顔を出す。青森か秋田出張があったら、可能な限りスケジュールをやりくりし、弘前に泊まる。待っててな、女将さん。カウンター、空けといてな・・・。人生、悪くないって。