浜口です。
今回のブログはぜひ、前回の
長崎は雲仙・大村へ旅へ⑥長崎のテツの聖地、大村線千綿(ちわた)駅に佇む。その1・駅舎編を先にご覧になってから見てください。「両方でワンセット」の作込みにしていますので。さてさて、続編を。
引き続きこのベンチに座って。海をぼうっと眺め、テツがやってくるのを待つ。テツは上り下りとも一時間に一本。たまに通過列車もあるんだな・・・
コトコトと遠くから音がしたなと思ったら・・・列車が来た!こちらに向かっている。駅のカーブが彼杵(そのぎ)からここ千綿にかけ続いていることがわかる。駅に近づくにつれ列車は、一旦、木立の中に身を隠すが・・・また現れる。そして・・・
ゆっくりと速度を落とし、列車はこの駅に身を寄せる。テツと駅と海。素晴らしい。いつまでもここにいたいな。
長崎行きの鈍行。空も海もテツも青い。テツはドアだけ赤い。いいな。きみはもうすぐ、行ってしまうんだな。
しばらく海を眺めていたら、逆方向からコトコトと。ベンチからホームに上がり見に行くと、昭和、国鉄色の気動車が。佐世保行きか。いいな。ノスタルジックな気持ちが最高潮に・・・センチメンタルな気持ちも…
そうか。君も行ってしまうんだな。もう少し停車していても良かったのにな・・・さよなら。さみしくなるな。
それにしても空が広い。電化されてないローカル線には架線がないからな。遮るものがないって、いいな。
列車はまた、顔を出した。先ほどの青列車と逆、一旦、木立の中に身を隠すが・・・また現れてくれた。そして・・・去っていく。別れだ。さよならって、もう一度つぶやくことにするな。さよなら・・・
11時になって、駅舎のカレー屋さん千綿食堂が開店。予め注文しておいたカレーを、店員さんが件のベンチのテーブルに運んでくれた。美味い!最高だな。
さて・・・ずっとここにいたいけど。12時半には長崎空港にレンタカーを返さないと。そろそろ出ないと。去りがたいが・・・出発しよう。
さよなら、色あせたポスト。
さらば、千綿駅。またそのうち。So longとな。
それにしても。きれいな海とひなびた駅舎と気動車のテツ。この組み合わせはなんて素晴らしいんだろう。それぞれが輝きを増すよな。ノスタルジックなものと永遠なものとの組み合わせだからだろうか。わからないが。
旅の終わりはいつも切ないが。この時はいつにもましてそうだった。気が付けば、これ以外にも行く予定だったところをすべてスキップしていた。まあ、約束していたわけではないから問題はない。
雲仙から千綿(ちわた)駅まで。すべてが夢のようだ。そういえば、最初は雨だった天気も、最後は晴れてくれたんだな。
この駅はいつか再訪したい。それはもちろん晴れているときに。そのときはよろしくな・・・と、長崎空港に向かおう。人生、悪くないな。久しぶりにこの言葉が頭をよぎったけどな。。。