浜口です。
昨日の市場の下げには、ちょっとびっくりしましたね。8〜9月にかけ調整する、その初めの段階なのかもしれないな。正直、そう思っています。
当方、いろんなところで相場見通しを書いていたり講演したりしているが、当ブログではその点、薄くなってるかもしれない。ここでちょっと、株式について振り返り、見通しなどを。
当方の株式運用は、最近、株式についてのコメントあまり書いてないのかな・・当方の近況を。
で書いた通り、ユルユルとキャッシュポジション多めで、やっています。新コロ暴落とそれにともな各国政府のきんゆう・財政政策とかいろいろあったが、まあここまではこれで良かったんだろなと思ってる。
8月以降について、現在の筆者のメインシナリオは:
- 株式市場は8〜9月にかけ調整する可能性が高いが、10月以降は上昇局面に転じる可能性が高い(なお8〜9月の調整は値幅調整以外に、日柄調整で終わる可能性もある)。
- 強気相場を牽引するのは、これまで上昇基調を続けている電機・半導体大手、IT サービスだろうが、長らく停滞が続いた素材、金融株などバリュー株も今秋以降、上昇局面へ移行する可能性があろう。
というものです。
8〜9月は調整局面かというのは、アノマリーを重視してのこと。以下のグラフは2009年から2018年にかけての、日本株の月別パフォーマンスを示したものです。ちなみにリーマンショックは2008年9月15日なので、このグラフは「リーマン後」の分析ということです。グラフをご覧いただくと一目瞭然、8月のパフォーマンスが年間で最悪なんですよね。これは看過できないって。
出所:会社四季報ON LINE株式相場の雑記帳 2019年8月6日付岡村友哉氏著「9月に投資の世界に戻ってくる」が正解!?
株式市場では、「Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day. 」という相場格言がある。つまり「5月に売ってSt Leger dayまで戻って来るな」です。St Leger dayとは、セント・レジャー・デー。これは9月の第二土曜日を指す。競馬の大レースが行われるこの日までは、相場に戻ってくるなと。逆に言えば、「9月の第二土曜日ごろには市場に戻って来いよ」との示唆とも言える。
今年はSell in Mayにはならなかったが、don't come back until St Leger day.は当てはまると考えます。上記した過去10年の日本株8月のパフォーマンスの悪さを念頭におけば、8月に敢えて買いで勝負するのは賢明ではない、8月はキャッシュポジションを高めておく月と考えます。
昨日の下げは、訳ありでしょう。月末がらみのファンドのポジション調整に、4-6月決算で良くないものが相次ぎ、それに分乗し、ヘッジファンドが売りで悪乗りした。そんなにおいもプンプンする。
アメリカ株は崩れてないし、日本株の先物も昨日比で戻ってるから、株式のポジション高い向きは、このタイミングをうまく利用してキャッシュを多くするといいかもな。総じていえば。そう思いますね。
まあ・・ITに対する一極相場シナリオもなくはないが・・・上記したように、8月は儲からない月。深追いしないほうが得策と考えます。儲けそこないは、それはそれでいいじゃないか。そんな割り切りも必要。8月はそんな月と基本、考えますけどね。