浜口です。これは名古屋に単身赴任して2年、2018年3月の話。この頃筆者の頭の中には常に、以下の想いが頭をよぎっていた。

名古屋勤務は期間限定。名古屋にいるからこそ、訪れることが叶う。そんな魅力的な宿を発掘し、ほっこり温泉・地のものグルメを堪能したいなと。

今回訪れる湯谷温泉も、その最たるものの一つだろうな。そう思った。

湯谷温泉の位置を。名古屋から新幹線か名鉄で豊橋まで。そこから飯田線で飯田方面へ行く途中に、湯谷温泉がある。

Wikiによれば湯谷温泉は、開湯は1300年前。日本百名湯にも選ばれている。東京ではほとんどなじみがない一方、名古屋では知らない人はモグリ。週末にちょこっと温泉につかり、川魚など、山の地のものを食べに行く観光地として、ひそかに人気があるらしい。

訪ねてみたら実際その通りで、とても魅力的だったな。写真を。豊橋駅にて。ここから飯田線の特急「伊那路」に乗って約40分、湯谷温泉に。今日の天気は雨のち晴れというが、どうなるか・・・湯谷温泉駅に到着。今宵の宿はづ別館は、駅のすぐ近くにあった。おそらくは10室程度の小さな旅館。

ご参考までこの宿は、RCサクセションに居た故忌野清志郎氏が何度か訪れ、泊まっていたらしい。

当方はこの点にも惹かれ、湯谷温泉の宿をここに決めた次第。本来チェックインは15時であるが、当方は 13時ごろ到着。先方の好意で、程なくしてチェックインさせてもらうことができた。 旅館の中。素晴らしいムード。期待を上回る。HPには「大正ロマン風の建物。古きよき日本の宿を感じていただけます。渓流の眺めを堪能してください!」とあるが、実際、そんな感じだった。

部屋に通される。昭和24年創業の時と基本、変わっていないと。6畳+4畳半の広い畳部屋。しっとりした感じで落ち着く。このムード、忌野清志郎もお気に入りだったんだろうな…ちょこっとだが…昼間から部屋飲み、ワインを傾ける。天気は良くならないが、この部屋ならそれもまた良し。まったりと、芳醇な時を過ごせるな。そんな気がしてきた。
夕食は6時から。まだまだ時間はあるが、今日は宿に引き篭もることにしよう。途中、温泉に入ったり本を読んだりFacebookをやったりしながら、まったり過ごすことにしよう。宿の露天温泉に。泉質も景色も最高!がぜん、盛り上がる。この宿にしてよかったなあと最高に感じた瞬間だった。もちろん、源泉掛け流し。溢れた温泉が川に流れ落ちていく。その様も見ることが出来た。泉質は塩化物泉。以前、鹿児島は霧島の源泉掛け流し温泉を訪ねたことがあるが、そこの湯に似ているなと感じられた。少しヌル目であることも手伝い、長い時間入っていられるのが嬉しい。 露天温泉から宇連川を望む。上流と下流。きれいだよな。天気は曇りのままだが、これはこれでいい感じ。

はづ別館は、湯谷温泉に4つの宿を展開するホテルチェーン「はづグループ」の中の有力ホテル。宇連川の対岸に、同じはづグループの「湯の風HAZU」という大きめのホテルがあり、そちらの温泉にも入ることも可能と言うので、足を伸ばしてみた。 宇連川を渡り、5分程度歩いて「湯の風HAZU」に到着。こちらはホテルは規模が大きく、そのせいか、露天温泉も大きい。こちらはより広々としていて、はづ別館より湯触りがさらっとしている印象。源泉掛け流しではなく、循環式温泉らしいな。でも、気持ちよかったけどな。

さてさて、そろそろ夕食の時間。楽しみだ。次回に続きます。